研究課題/領域番号 |
16390218
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
栗原 裕基 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20221947)
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研究分担者 |
栗原 由紀子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80345040)
天野 朋和 東京大学, 大学院・医学系研究科, 寄付講座教員(助手相当) (50359634)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
2005年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
2004年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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キーワード | 神経堤細胞 / 鰓弓 / 心大血管形成 / 個体発生 / エンドセリン / ホメオティック遺伝子 / カルパイン / 転写因子 / 細胞内シグナル / 心血管発生 / 細胞分化 / 形態形成 / Dlx |
研究概要 |
1.鰓弓腹側における上皮細胞と沿軸中胚葉由来間葉細胞から産生されるET-1がETARを介して頭部神経堤細胞に作用し、ホメオティック遺伝子Dlx5/6を誘導して背腹軸に沿った神経堤細胞の運命決定に寄与していること、ET-1による領域特異性決定以後のDlx5/6遺伝子発現はFGFシグナルに依存することが明らかになった。 2.ET-1によるDlx5/6発現誘導機構として、タンデムに並んだDlx5とDlx6両遺伝子間のエンハンサー領域(m5/6i)がET-1シグナルに応答することを、m5/6i-lacZマウスを用いて明らかにした。 3.エンドセリンシグナルの標的細胞をGFPでマーキングしたマウスを作成するとともに、Cre-lox系を利用した遺伝子カセット交換により頭部神経堤細胞由来のETAR発現細胞に任意遺伝子をノックインするシステムを構築した。これによりLacZ遺伝子の置換により、ETAR遺伝子が頭部/心臓神経堤細胞のほかに、中胚葉由来細胞に広く発現していることが明らかになり、これとともに鰓弓および心大血管形成に関与するET-1シグナルの標的細胞の可視化が可能になった。 4.DNAマイクロアレイによりET-1シグナルの下流遺伝子を探索した結果、カルパイン6遺伝子を同定した。この分子は細胞内において微小管構築の制御に寄与し、細胞質分裂や細胞形態維持などに役割を担っていると考えられた。 5.神経堤細胞の分化や遊走に関与するPaired box型転写因子Pax3が結合する因子として、転写コアクチベーターであるTAZを同定し、Pax3の転写活性の正の調節因子として機能しうることを明らかにした。TAZ-lacZ遺伝子をノックインしたマウスを作成し、体節・神経管など広範囲なTAZの発現部位を同定した。ホモ接合体は部分的致死性を示し、個体発生・発育に関与している可能性が示された。
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