研究課題/領域番号 |
16390297
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
|
研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
中澤 眞平 山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 教授 (90090034)
|
研究分担者 |
杉田 完爾 山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 助教授 (60138055)
犬飼 岳史 山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 助手 (30293450)
合井 久美子 山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 助手 (70324192)
赤羽 弘資 山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 医学研究員 (90377531)
本名 浩子 山梨大学, 医学部附属病院, 医員 (50377537)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2004年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
|
キーワード | 小児白血病 / アポトーシス / 11q23転座 / 細胞傷害因子 / 17;19転座 / CD33 / LM02 / 難治性白血病 / LMO2遺伝子 / E2A-HLF / 白血病 / 細胞周期 / 分子標的療法 / 難治性小児白血病 / Philadelphia染色体陽性白血病 / 11q23転座型白血病 / Imatinib / BCR-ABL / PKC412 / FLT-3遺伝子 |
研究概要 |
(1)11q23転座型急性リンパ性白血病(ALL)では化学療法に対する同種造血幹細胞移植の優位は確認されていない。そこで11q23転座型ALL株9株を用いて細胞傷害因子の1つであるTRAILに対する感受性を検討したところ、8株が高度の耐性を示し、DR4/5受容体の低発現が耐性の主な機序と考えられた。一方、FasLに対しては他のALL株とほぼ同等の感受性を示した。従って、TRAIL耐性が11q23転座型ALLでGVL効果が弱いことの一因である可能性が示唆された。 (2)骨髄球系抗原のCD33はALLでも時に発現されている。17;19転移型ALLでは高頻度にCD33の発現を認め、17;19点在に由来するE2A-HLF融合転写因子をCD33陰性ALL株に遺伝子導入したところCD33発現が誘導され、ALLでのCD33発現の機序への転座由来因子の関与を初めて明らかにした。またヒト化抗CD33抗体に抗腫瘍剤を結合させたMylotargに対して、CD33発現レベルに相関した感受性を示すことを確認し、Mylotarg併用の有用性が示唆された。 (3)LMO2は造血前駆細胞に必須の転写調節因子で、7;1や11;14転座型T-ALLで過剰発現することが知られている。最近造血前駆細胞でのLMO2遺伝子発現に、プロモーター上のPAR因子結合配列が重要であることが報告された。E2A-HLFがLMO2発現を誘導する可能性について検討したことと、17;19転座型ALLではLMP2が過剰発現されており、E2A-HLFをB前駆ALL細胞株に遺伝子導入するとLM02の発現が誘導されることを確認した。現在、LMO2の過剰発現の生物学的意義の解析を継続中である。
|