研究課題/領域番号 |
16390307
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
工藤 純 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (80178003)
|
研究分担者 |
渋谷 和憲 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90296723)
堺 弘介 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70245463)
谷 健二 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00365420)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
2006年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2005年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2004年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
|
キーワード | ダウン症 / ヒト21番染色体 / 疾患モデルマウス / HAC / マウス17番染色体 / マウス10番染色体 / BAC / トリソミー21 / マウス16番染色体 |
研究概要 |
ダウン症は21番染色体のトリソミーに起因する疾患であり、21番染色体上の遺伝子のコピー数の増加(3/2)が病因と考えられている。ダウン症の様々な臨床症状の原因となる遺伝子を解明することは、部分トリソミーの患者数が限られていることや、完全なトリソミー患者の間でさえ症状が多彩なため困難である。そこで遺伝子と表現型との関係を追究するためダウン症のモデルマウスが作成されてきた。我々は21番染色体q22.3領域の遺伝子の転写産物の構造を解析し、遺伝子構造と機能を解析した。これらの遺伝子情報をもとにマウス10番染色体および17番染色体と相同な染色体領域に焦点を絞って新規ダウン症モデルマウスの作成を目指した。標的遺伝子の全体を含むBACを選択し、藤田保健衛生大学の岡崎恒子客員教授らのグループの協力を得て、新規に開発されたヒト人工染色体HAC(Human Artificial Chromosome)に組み込んでマウスES細胞に移した。さらにHAC保有ES細胞からヒト21番染色体の遺伝子を運ぶHACを保有するキメラマウスの作成に成功した。HACは交配によって継代しても世代を通じて安定に維持されていた。HACを保有するトランスミニクロモソーマル(TMC)マウスの様々な組織におけるHAC上の3種類のヒト遺伝子(CBS、U2AF1、CRYAA)の発現をRT-PCRで解析したところ、マウス組織におけるヒト遺伝子の発現パターンは概ねヒト組織中での発現パターンと同様であった。しかし、ヒトCBS遺伝子の発現レベルは多くのマウス組織においてマウス遺伝子の5%以下しかなかった。ヒト遺伝子の発現量の減少は、マウスの転写因子の種特異性のためと推定した。
|