研究課題/領域番号 |
16390345
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
加藤 和夫 明治大学, 理工学部, 教授 (80115104)
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研究分担者 |
土屋 一雄 明治大学, 理工学部, 教授 (00090100)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
11,800千円 (直接経費: 11,800千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2004年度: 8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
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キーワード | ハイパーサーミア / 深部腫瘍 / 共振モード / 3次元有限要素法 / 空胴共振器 / 共振周波数 / 非接触 / 漏れ電磁界 / 非接触加温 / 加温パターン / 漏れ電界 / 臨床試験 / 糖尿病 / 非接触深部加温 / 寒天ファントム / 環境 / 漏れ電磁波 / 深部加温 / 多種部位 / 形状可変空胴共振器 / インピーダンス整合器 / 広帯域高周波電源装置 |
研究概要 |
本研究では、多種部位深部癌の非接触加温治療を目的として、リエントラント型ハイパーサーミアシステムを開発した。 以下に、本研究で得られた主な研究成果は、以下に示すとおりである。 (1)3次元有限要素法による電磁界分布計算および温度分布解析結果から、本加温方式の有効性を示し、本加温システムで用いるリエントラント型空胴共振器の設計・試作を行った。 (2)深部腫瘍の加温治療を目的とした空胴共振器を試作した。 ・本加温システムは、空胴共振器、インピーダンス整合器、高周波増幅器、励振用アンテナ、およびコンピュータから構成されている。 ・コンピュータ・シミュレーションおよびその加温実験結果から、異なる共振モード(TM010およびTM012-like-mode)を用いることによって、非接触状態で、しかも直径2〜5cm程度の深部種瘍の加温が可能であることを示した。 ・加温対象の設置する位置を移動することによって、ホットスポットの発生する位置を制御することが可能である。 ・コンピュータ・シミュレーション結果と加温実験結果との比較結果を述べた。共振周波数は、誤差1%以内で一致した。また温度分布は、10%程度以内で一致した。 (3)電磁波の影響が大きな社会問題となっているが、本試作システムの漏れ電磁界は、環境への影響は殆どないことが分かった。 以上のことから、本加温システムによれば、様々な部位の腫瘍を、その位置および大きさに応じて非接触状態で有効に加温可能であることを示した。
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