研究課題/領域番号 |
16390358
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中尾 昭公 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70167542)
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研究分担者 |
小寺 泰弘 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 講師 (10345879)
竹田 伸 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 講師 (20314015)
西山 幸廣 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60115615)
粕谷 英樹 名古屋大学, 医学部, 非常勤講師 (00402636)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2005年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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キーワード | 腫瘍溶解性ウイルス / ヘルペスウイルス / HF10 / 臨床試験 / 膵癌 / 遺伝子治療 / 腹膜播種 / 乳癌 / ウイルス療法 / 抗腫瘍効果 |
研究概要 |
1.先に終了した合計6人の再発乳癌に対する第1相臨床試験で得られたデーターおよび標本を経時的な変化を加えてさらに詳細に検討し、今後の続く臨床試験のための安全性と有効性のための基盤を整備した。この再発乳がんに対する臨床試験の詳細なデーターを国内外の学会で発表し、学術誌等に発表した。 2.平成16年度に名古屋大学医学部内の倫理委員会およびIRBの承認を受け、平成17年度から合計3人の切除不能進行膵癌患者を対象として臨床試験を実施した。開腹時に膵癌病巣に直接ウイルスを接種しIL12,IFNα,NK活性を含む各種採血データー、画像診断、腹腔廃液等の検査を施行した。ウイルス接種による副作用はなく安全性に問題はなかった事を確認し、接種後の対象患者の経過を追跡調査した。 3.HF10を腹腔内投与する第1相臨床試験を開始するための基礎実験を施行した。種々の癌細胞による腹膜播種モデルを作成しHF10の抗腫瘍効果を調べ生存期間の延長と抗腫瘍免疫の惹起に関連したデーターを得た。癌性腹膜炎患者の腹水と血液を採取し腹水と血液内に存在すると考えられる単純ヘルペスウイルス抗体の腫瘍溶解性ウイルスへの影響を検討し抗体陰性者と比較して陽性者の血液では腫瘍溶解性ウイルスの活動性が低下することがわかった。 4.HF10と抗癌剤の併用についてHF10単剤の使用と比較し抗癌剤との併用は抗腫瘍効果を上げるかヒト膵癌細胞を使用して腫瘍溶解性ウイルスとGemcitabine (GEM)との併用にてIn vitroとIn vivoにて検討した。ウイルスとGEMとの併用は抗腫瘍効果を上げることを示した。 5.将来の医薬品としての認可を考慮してさらに高精度のGMP規格に適合するウイルスの作成を海外の研究所に委託し作成が完了した。
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