配分額 *注記 |
14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
2006年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2005年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2004年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
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研究概要 |
目的: 腫瘍薬に対する癌細胞の感受性は、癌細胞の増殖状態、細胞周期、サーカディアンリズムにより規定されており、細胞周期と抗癌剤投与の時期を合わせることで高い抗腫瘍効果および副作用の軽減が期待されている。今回、時計遺伝子を用いた遺伝子治療の研究を進めており、今回は臨床に用いるべく本研究を行うこととした。 実績: 1.サーカディアンリズムを検討するため、リアルタイムPCRにて、各種癌細胞(AsPC-1,panc-1)にて、serum shock後のオシレーションを確認した。その結果AsPC-1においてはほぼ24時間のサーカディアンリズムを確認できたが、pant-1に於いてはオシレーションの波を確認できず、刺激の特性あるいは細胞株の特性と結論し、AsPC-1を中心に研究に用いた。 2.各種抗癌剤との併用効果を確認するため、CDDP,5-FU,gemicitabine,タキソテール,CPT-11などにてアデノウイルスpe2との併用効果を検討した。その結果、5-FU,gemicitabine,タキソテール,CPT-11にてははっきりした併用効果は認めなかったが、CDDPにおいてわずかであるが相乗効果を認めた。 3.CDDPとmPer2アデノウィルスベクターの相乗効果を認めたことにより、hPer2の振幅に合わせた抗癌剤曝露を行い、サーカディアンリズムに応じて癌細胞株の抗癌剤感受性の変化を検討した。結果は6hr曝露後リンスにて4日後assayの結果、1)CDDPについてはhPer2の発現がボトムでは感受性に変化無く、hPer2のピークにて感受性が上昇している。(Panc1,Aspc1) 2)GEMについてはhPer2のボトムとピークの両方でコントロールに比べて感受性が上昇しているが、ピークの方がその傾きは大きいことが判明した。
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