研究分担者 |
柳衛 宏宣 東京大学, 先端科学技術研究センター, 科学技術振興特任教員(特任助教授) (30212278)
久 智行 東京大学, 先端科学技術研究センター, 科学技術振興特任教員(特任講師) (80281278)
加藤 洋 東京大学, 癌研究病院・病理部研究部, 部長(研究職) (20010473)
大塚 邦明 東京女子医科大学, 付属第二病院, 教授 (60038908)
古谷 嘉隆 帝京大学, 医学部付属市原病院, 講師 (30312010)
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研究概要 |
ホメオボックス変異による発癌機序を解析するにあたり、疾患モデルとしてHuman Papilloma Virus(HPV)の感染により発癌すると考えられている子宮頸癌のモデルを候補として選択した。種々の子宮頸癌細胞株を用いてHPVのDNAマイクロアレイ上でのHPV Genotypingのタイプ別判定を行った。HPV Type16やType18は発癌型と言われているが、今回HPV-6,11,16,18,31,33,34,35,39,40,42,43,44,45,51,52,54,56,58,59,62,66,67,68,69,70,72の計27種類のHPV遺伝子を調べた。結果としてHela : HPV Type18、Hela S3: HPV Type18、ME180: HPV Negative、Caski : HPV Type16、SKG IIIa : HPV Type16、SKG IIIb : HPV Type16、Boku : HPV Type16、KF : HPV Negativeであった。すなわちHPVの発癌型であるHPV Type16とType18が顕著に高かった。HPV Type16におけるprimerの設定としてprimer名MY11(6582-6601 in HPV-16)とGP6+(6765-6746 in HPV-16)のInverse配列を用いて設定し(MY11:CC GTT ATG TCC CTC TGC、GP6+: TG ATT TAC AGT TTG TTTC)、HPV16陽性の癌細胞からDNAを抽出しPCRを行いprimer checkを行った。HPV Type16陽性のgenomeDNAを用いてInverse PCRを行い、未知領域を増幅させシークエンスを行いHPV Type16の配列があるか解析した。 さらに、癌化にかかわる遺伝子、転移に関する遺伝子、薬剤耐性にかかわる遺伝子など分子標的治療に応用できる標的遺伝子を探索するDNAマイクロアレイ解析を実施しプラチナ抗癌剤に対する耐性遺伝子TBCEとCITED2遺伝子を見出した。
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