研究課題/領域番号 |
16390425
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
安田 和則 北海道大学, 大学院医学研究科, 教授 (20166507)
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研究分担者 |
遠山 晴一 北海道大学, 北海道大学病院, 助教授 (60301884)
清水 宏 北海道大学, 大学院医学研究科, 教授 (00146672)
小野寺 伸 北海道大学, 大学院医学研究科, 助手 (00359481)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
13,800千円 (直接経費: 13,800千円)
2006年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2004年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | 生体軟組織 / 腱 / 靭帯 / マトリクス / リモデリング(再構築) / 線維芽細胞 / 除負荷 / 分子制御 / 徐負荷 / 靱帯 |
研究概要 |
1)除負荷は膝蓋腱線維芽細胞のMn-SOD、Tyrosinase-related protein、KIAA1199-related protein、KIAA1199、PDGFR-α遺伝子発現を亢進させていた。Mn-SODはin vivoにおいてmRNAおよびタンパクレベルで発現亢進していた。除負荷は膝蓋腱内の外来性線維芽細胞においてIL-1β、TNF-αおよびTGF-βの発現を更新させた。PDGF-BおよびbFGFに関しては有意の効果を認めなかった。移植腱内の線維芽細胞におけるVEGFの発現は術後2週で始まり3週でピークを示した。 2)腱由来の外来性(EF)線維芽細胞の増殖能は内在性(IF)細胞のそれより有意に低かった。EFの浸潤能はIFのそれより有意に低かった。10から14日目の細胞におけるextracellular domains of human α5β1 integrinに対するIntegrin発現はEFがIFのそれより有意に高かった。ex vivoにおける壊死後膝蓋腱コラーゲン線維束への細胞浸潤はその力学特性を有意に低下させた。 3)TGF-βの投与は除負荷を受けた膝蓋腱の力学的特性劣化を抑制し、抗TGF-β抗体の投与はそれを促進した。TGF-βの投与はin situ凍結処理前十字靭帯および移植腱の力学的特性劣化を抑制したが、EGFおよびPDGF-BBの投与は無効であった。TGF-β1の投与は膝蓋腱中央欠損部に再生する線維性結合組織の生体力学的特性を有意に向上させた。VEGFの投与はin situ凍結処理前十字靱帯の血管新生を促進したが、力学的特性には無効であった。 4)Ex vivoにおいてTGF-β1を投与した培養自家滑膜由来細胞の投与はin situ凍結処理前十字靭帯および前十字靱帯再建術後の移植腱、膝蓋腱欠損部における再生組織の力学的特性を向上させた。
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