研究課題/領域番号 |
16390437
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
戸口田 淳也 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (40273502)
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研究分担者 |
中村 孝志 京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10201675)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
2005年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2004年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
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キーワード | 関節軟骨 / プロスタグランディンE2 / EP2受容体 / 間葉系幹細胞 / 軟骨再生 / プロスタグランデインE2 / PGE2 / EP2 / 軟骨修復 / マイクロアレイ |
研究概要 |
PGE2受容体アゴニストの中で、特にEP2アゴニストの軟骨再生治療への応用をin vivoで検討した。家兎大腿骨遠位部の膝蓋大腿関節面に径5mm×深さ5mmの全層欠損及び径5mmの表層軟骨のみの欠損を作成した。作成直後に犠死させ、病理組織補標本を作製し、組織学的にそれぞれ目的の欠損が作成されていることを確認した。EP2アゴニスト徐放製剤(PLGA+ゼラチンゲル、径5mm×高さ2mm)を、全層欠損モデルは作成した欠損部に充填、表層欠損モデルは膝蓋下脂肪体の表面に留置した。EP2アゴニストの含有量は20□g、80□g、800□gの3種類を用いた。4週後、擬死させ組織学的検討を行った。全層欠損モデルでは、損傷部の中央はサラニンO陰性の紡錘形細胞で構成されていたが、周囲の正常軟骨部との境界面からサラニンO陽性の軟骨細胞の増生が認められ、これはEP2の容量依存性であった。一方表層欠損モデルではtide markの上層にEP2の容量依存性に組織再生を認め、増生細胞の主体はサラニンO陽性の軟骨細胞であり、サラニンO陰性の紡錘形細胞は一部のみであった。lacuna内に複数の細胞が存在する像を多数認め、明らかに軟骨細胞が分裂増殖していることが判明した。以上の結果より、EP2を介したPGE2シグナルは関節軟骨細胞のin situで増殖させる作用をもち、至適なDDSを併用したEP2アゴニストの投与は、これまで薬剤による再生が不可能であると考えられてきた関節軟骨変性疾患に対する新規治療法となると考えられた。
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