| 研究課題/領域番号 |
16390478
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| 研究種目 |
基盤研究(B)
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| 配分区分 | 補助金 |
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| 応募区分 | 一般 |
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| 研究分野 |
産婦人科学
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| 研究機関 | 慶應義塾大学 |
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研究代表者 |
青木 大輔 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (30167788)
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| 研究分担者 |
進 伸幸 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (90206459)
鈴木 淳 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00255514)
福地 剛 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70245554)
鈴木 直 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (90246356)
野澤 志朗 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90051557)
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| 研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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| 研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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| 配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
2006年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
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| キーワード | ヒトモノクローナル抗体 / 子宮体癌 / リンパ節転移 / 卵巣癌 / 糖鎖抗原 / 補体依存性細胞障害活性 / hOG / 標的治療 / ヒト型モノクローナル抗体 / hCG / extended core-1 |
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| 研究概要 |
抗体療法は癌に対する新たな標的治療薬として注目され、最近では抗体工学の分野が飛躍的に成長している。我々が開発したヒトモノクローナル抗体(Mab)は完全ヒト型抗体産生マウス(KM mouse)を用いて作製され、ヒトに対する抗原性が少なく、頻回投与にても異種タンパクによる抗体産生は起こらない特徴を有する。本研究期間中には以下の新たなMabを作製し、臨床応用へ向けての検討を行った。
1.HMMC-1(human monoclonal antibody against mullerian cancer)は子宮体癌細胞株を免疫原として作製され、子宮体癌や卵巣癌に特異性が高く、in vitroでは補体依存性細胞障害活性を示すことが判明している。HMMC-1の認識抗原を検索したところ婦人科癌で特異的に発現する糖鎖抗原であった。子宮体癌の臨床手術検体においても、本抗体を用いた免疫組織化学の検討では、原発腫瘍より転移腫瘍により強い反応性を示した。さらにこの抗体は抗腫瘍効果を有し、我々が確立したin vivoのリンパ節転移マウスモデルでは、子宮への同所性移植によって形成された原発性腫瘍からの転移性後腹膜リンパ節腫瘍に対して抗体投与による抗腫瘍効果を認めた。以上よりHMMC-1抗体がリンパ節転移に対して抑制的に機能していることが確認された。
2.卵巣明細胞腺癌細胞株RMG-1を免疫原としてHMOCC-1(human monoclonal antibody against ovarian clear cell carcinoma-1)抗体およびHMOCC-2抗体を作成した。両Mabは婦人科癌、特に卵巣癌に反応性が高く、HMOCC-1抗体は腫瘍細胞と腹膜中皮細胞との接着を抑制することがin vitroの検討で判明した。一方、HMOCC-2抗体は卵巣癌に対する腫瘍マーカーのCA125分子上にepitopeが存在することが確認され、マウス皮下移植腫瘍に対して抗体投与による腫瘍縮小効果を認めた。
3.ヒトhCG(human chorionic gonadotropin)を免疫原としてMabを作成したところ、LHなどと交差反応を示さずintact hCGを認識抗原分子とするMab 8-1Aを樹立した。今後の研究では本抗体がhCGの機能に対して抑制効果を有するか検討する必要がある。
今後は各抗体の特異性および抗腫瘍効果の検討を行ない、臨床応用へ向けて検討を進めることとする。
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