研究課題/領域番号 |
16390506
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高戸 毅 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (90171454)
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研究分担者 |
近津 大地 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (30343122)
星 和人 東京大学, 医学部附属病院, 寄附講座教員 (30344451)
小山 博之 東京大学, 医学部附属病院, 寄附講座教員 (10241994)
西山 伸宏 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (10372385)
片岡 一則 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00130245)
江口 智明 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00302688)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
2005年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
2004年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | 高分子ナノミセル構造体 / Reverse transfection / コラーゲンゲル / 再生骨 / 遺伝子導入 / 血管組織 / RGD / RGDペプチド / Artery wall binding peptide / Reverse transfect |
研究概要 |
本研究では以下の結果を得た。 (1)目的に応じたテーラーメード人工ウイルスシステムの開発 標的組織に選択的に対応する分子認識ペプチド付高分子ナノミセル構造体を創製するため、RGDペプチド付のミセルに加え、環状RGDペプチド付きミセル、artery wall binding peptide(AWBP)付ミセルを作成した。各種培養細胞に対する遺伝子導入効率の検討行ったところ、環状RGDペプチド付ミセルは、リガンドなしのミセルやRGD付ミセルと比較して有意に高い遺伝子導入効率を示した。また、AWBPに関しては血管平滑筋細胞を用いた検討で、リガンドなしミセルと比べ高い導入効率を示した。 (2)再建組織に対する血行付与を目的とした安全性に優れた遺伝子導入法の開発 筋組織への遺伝子導入を上記ミセルを用いて施行した。しかし、RGD付ミセル、環状RGDミセルとも、リガンドなしのミセルと比較して有意な導入効率の改善を認めることができなかった。また、ラット頚動脈を用いてAWBP付ミセルによる導入実験も試みたが、同様に導入効率の改善を観察できなかった。そのため、reverse transfectionの技法を用いた遺伝子導入法の基盤技術開発を行うとともに、細胞内に取り込まれたミセルの細胞質内への移動性能を高めた高分子ナノミセル(PEG-DET)が開発されたため、これを用いたウサギ頚動脈壁への遺伝子導入実験も行い、ポリエチレンイミンと比較して細胞毒性が格段に低く且つ同等の導入効率が得られることも明らかにした (3)安全性に優れた遺伝子導入法を活用し血行導入した骨(軟骨)・血管複合組織の構築 上述のPEG-DETに骨誘導を促進することが明らかになっている3種類の遺伝子を内包させ、骨組織誘導用のスカフォールド内に混合してマウスにインプラントするという実験を施行したところ、有意な骨組織の再生を確認することができた。
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