研究課題/領域番号 |
16390535
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
高橋 直之 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (90119222)
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研究分担者 |
小澤 英浩 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (60018413)
川上 敏行 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (80104892)
宮沢 裕夫 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (90147637)
中村 美どり 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (90278177)
二宮 禎 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 助手 (00360222)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
2005年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2004年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
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キーワード | 破骨細胞 / 骨芽細胞 / 炎症性骨吸収 / リポ多糖(LPS) / ムラミルジペプチド(MDP) / MyD88 / プロスタグランジンE_2 / 骨誘導因子(BMP) / Nod / ビスフォスホネート / カルシトニン / 小動物用X線CT / リポ多糖 / Nod2 / ペプチドグリカン / ムラミルジペプチド / Toll様受容体 / 骨髄マクロファージ / RANKL |
研究概要 |
研究計画書に記載した「Two-hybrid法を用いたTRAF6結合因子の同定」、「歯周炎モデルマウスの作成とLPSの作用機構の解析」、「モデルマウスを用いた治療法の開発」は現在研究継続中である。その他得られた結果は以下のとおりである。 1.MyD88欠損マウスとTRIF欠損マウスを用いて、LPSとIL-1によるRANKL発現誘導はMyD88シグナルのみを必要とし、TRIFシグナルは関与しないことを明らかにした。 2.菌体成分ムラミルジペプチド(MDP)はNod2シグナルを介し、LPSとIL-1によるRANKL発現誘導を更に促進することを明らかにした。 3.PGE_2は破骨細胞前駆細胞のEP4に直接作用し、cAMP-PKAシグナル系を介して、RANKLが誘導する破骨細胞への分化を更に促進した。一方、EP4を破骨細胞に強制的に発現させると、EP4はカルシトニン刺激と同様にcAMP-PKAシグナル系を介して骨吸収活性を強力に抑制した。 4.ヒト破骨細胞形成系を確立した。ヒト破骨細胞に対するカルシトニンの作用を解析した。ヒト破骨細胞においては、PKAとPKCの両シグナル系がカルシトニンによる骨吸収抑制に関与する可能性が示唆された。ヒト破骨細胞前駆細胞は、PGE_2に反応して、破骨細胞分を抑制する液性因子を産生することを明らかにした。 5.骨誘導因子(BMP)を筋肉内に移植すると、骨芽細胞(OB)の出現と同時期に破骨細胞(OC)も移植片に出現する。この実験系を用いて、RANKLとM-CSFの産生以外に、骨芽細胞は破骨細胞形成に必要な微細環境を提供することが示された。
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