研究課題/領域番号 |
16390596
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
杉原 一正 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (00117516)
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研究分担者 |
上川 善昭 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (30332901)
別府 真広 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (00363648)
上川 泰子 (簗瀬 泰子) 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 教務職員 (70253903)
新田 哲也 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (10325813)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | 口腔扁平上皮癌 / リンパ管 / リンパ管新生因子 / VEGF-C / D2-40 / CD-105 / 所属リンパ節転移 / CD105 / 免疫走査電顕法 |
研究概要 |
口腔扁平上皮癌においてリンパ管を経由する最初の転移巣である所属リンパ節転移は、病期と治療法の決定にとって最も重要な予後決定因子である。今回、1992年から2001年までの10年間に鹿児島大学病院口腔外科で治療を行った110例の口腔扁平上皮癌の生検病理標本を用いて、リンパ管マーカーであるD2-40を用いたリンパ管密度(LVD)と血管内皮細胞マーカーであるCD-105を用いた微小血管密度(MVD)を計測した。また、リンパ管新生因子VEGF-Cの腫瘍内発現とそのレセプターFlt-4の発現について免疫組織学的検索を行い、臨床病理学的因子や生存率との関連について検討を加えた。 その結果、LVDはT分類、所属リンパ節転移、腫瘍浸潤様式と有意な相関が認められた。また、MVDおよびFlt-4陽性腫瘍細胞密度は所属リンパ節転移、腫瘍浸潤様式と有意な相関が認められた。また、VEGF-Cの腫瘍組織での発現は、T分類と有意な関連が認められた6さらに、LVDとMVDが高度なものは、予後不良であった。 これらの結果から、口腔扁平上皮癌におけるD2-40による腫瘍性リンパ管密度(LVD)は所属リンパ節転移や生存率と最も関連しており、MVDやVEGF-Cより有用な指標であることが明らかとなった。今後、D2-40抗体による腫瘍性リンパ管密度(LVD)を病期や治療方針の決定の指標として活用できる可能性が示唆された。
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