研究課題/領域番号 |
16390597
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
時野 隆至 札幌医科大学, 医学部, 教授 (40202197)
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研究分担者 |
平塚 博義 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50165180)
木戸 幸恵 札幌医科大学, 医学部, 助手 (20363690)
田中 信幸 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (50163548)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
2005年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
2004年度: 8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
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キーワード | がん / 臨床 / トランスレーショナルリサーチ / 薬剤感受性 / 細胞周期制御 / ユビキチンリガーゼ / 癌 / 細胞周期 / 有糸分裂 / チェックポイント / 微小管脱重合阻害剤 / 口腔癌 / 感受性診断 |
研究概要 |
細胞周期チェックポイント機能における変異は口腔扁平上皮癌で頻繁に検出される。そしてそれはしばしば化学療法剤に対する癌細胞の感受性と関連することが明らかにされた。近年、様々なヒト癌細胞におけるマイトティックチェックポイント遺伝子CHFRはプロモーター領域のメチル化や点突然変異により遺伝子機能が不活化されることが報告されてきた。CHFRの機能の欠失はマイトティックチェックポイント機能不全に関連しており、このことは癌細胞で微小管重合阻害剤に対して感受性が高くなることを示している。 本研究においては,CHFRの機能を欠失すると口腔癌細胞株ではヒストンH3のセリン10のリン酸化が引き起こされ、またcyclin B1の核移行の際には、分裂期の欠失によってチェックポイントの損傷が引き起こされることを明らかにした。CHFRの機能を欠失した口腔癌細胞株を微小管重合阻害剤(docetaxelまたはpaclitaxel)で処理したところ、アポトーシスを起こした細胞数はかなり増加した。さらにsiRNAにより遺伝子機能を障害した場合CHFRの分裂が障害された。それは口腔癌細胞株でG2/M期において細胞死させる機能が低下し、結果として微小管重合阻害剤感受性が高くなることを示唆する。本研究はCHFRが化学療法剤感受性に関する分子標的として有用性があることを示した。
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