研究課題/領域番号 |
16390606
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
上岡 寛 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (80253219)
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研究分担者 |
山本 照子 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (00127250)
福永 智広 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (70362994)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
14,600千円 (直接経費: 14,600千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
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キーワード | 骨細胞 / 骨芽細胞 / 3次元構築 / アクチン線維 / actin filament |
研究概要 |
目的である骨芽細胞から骨細胞への選択性、骨細胞への形態変化などについての検討は、まず、共焦点レーザー顕微鏡から得られた画像を元に、3次元構築し、Imaris、NeuronTracer、Surpass softwareをもちいて行った。まず、骨細胞への選択性に関しては、骨細胞の血管側の骨芽細胞との関連を観察した結果、一骨細胞は、5.7±1.6個の骨芽細胞と連結していることが示唆された。つまり、骨細胞への選択は、約6個の骨芽細胞の中で行われている可能性が示唆された。その選択機序はまだ明らかではないが、6個の骨細胞の中でも、骨細胞と密に連絡しているものは、その中で非常に限られており、その他の細胞は、横同士のつながりであった。このように、細胞突起の分布が骨細胞への選択性を調整しているが、決定している可能性が示唆された。次に、同ソフトウエアを用いて、骨芽細胞から骨細胞への形態計測学的検討を行った。それにより、いままで得られることのなかった骨細胞の全貌を明らかし、骨細胞の突起の長さ、表面積、体積などの形態計測値を得ることに成功した。その成果は2005年国際誌Boneに掲載され、骨細胞の突起の長さは、一細胞あたり、1070+145μm、また、一骨細胞の表面積は、1509+113μm^2、体積は394+49μm^3であることを明らかにした。 さらに、in vitroの実験により、骨芽細胞と骨細胞の流体剪断応力に対する応答能を細胞内カルシウムを指標として比較した。その結果、骨細胞は骨芽細胞に比べて応答が弱いことを明らかにした。よって、骨芽細胞から骨細胞への分化の過程において、細胞の機能的な変化が生じることが明らかになった。
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