研究課題/領域番号 |
16390622
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
中島 一郎 日本大学, 歯学部, 助教授 (90198078)
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研究分担者 |
尾崎 哲則 日本大学, 歯学部, 教授 (20194540)
桑田 文幸 日本大学, 歯学部, 教授 (60120440)
伊藤 公一 日本大学, 歯学部, 教授 (90102607)
今村 佳樹 日本大学, 歯学部, 教授 (90176503)
大塚 吉兵衛 日本大学, 歯学部, 教授 (50059995)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2004年度: 12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
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キーワード | シミュレーション / 医療面接 / コミュニケーションスキル / 歯学教育 / 交流分析 / エゴグラム / コンピュータ / 対人技能 / 基本的臨床能力 / 医療コミュニケーション / 医療事故シミュレーション / 患者本位の医療 / 基本的臨床技能 |
研究概要 |
歯科診療のクリニカルパスウエイをコンピュータ上でシミュレートするシステムを考案した。さらに患者の心理状態に配慮するためのコミュニケーションの在り方を考えて,適切な言葉を選択しながら診療活動に関する各種の診療技能に関する課題に取り組む学習教林を開発した。本シミュレーションにおけるコミュニケーションに関する研究開発を通じて「身症や神経症などの治療方法として普及されている「交流分析」の理論を一部応用することを着想した。さらに学習者の言葉に対して患者の心理的変動を表示する方法や,時系列的に感情データ量が蓄積できるデータベースなどを構築した。 その結果,コンピュータ画面上において患者中心の各医療場面を想定して,コミュニケーションなどの対人技能学習およびクリニカル・パスウエイに関わる診療技能学習が同時進行するように工夫した.本シミュレーションの主な特徴は以下の如くである。 (1)学習者の心理状態の分析: シミュレーションにおける学習者の選択する「言葉」は,学習者自身の自我の状態を反映している。「交流分析」の理論を取り入れた。同理論におけるエゴグラムは、人間の自我を「親」、「客観的な自我」、「子供」の3つの側面からの尺度であり,学習者の行動の分析に使われる。 (2)診療場面の展開: 患者とのコミュニケーション場面を中心としたシナリオを設定した。特にクリニカルパスウエイ(診療過程)における患者心理の変化モデルを作成し.不安、満足、怒りなどのパラメータの変動がコンピュータの制御により発現できるようにプログラムを作成した。 (3)基本的臨床能力に必須な基本的知識の理解 学習者の知識・態度の評価:学習者には、各種診療場面において言葉の選択肢がコンピュータから提示される。学習者の選択した解答枝が患者の心理的ファクタに及ぼすストロークとなり、その結果が常に学習者に提示されるように工夫している。
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