研究課題/領域番号 |
16390624
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
川口 孝泰 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 教授 (40214613)
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研究分担者 |
櫻井 利江 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 講師 (80254473)
浅野 美礼 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 講師 (00273417)
東 ますみ 兵庫県立大学, 大学院応用情報科学研究科, 助教授 (50310743)
西川 浩昭 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (30208160)
樋之津 淳子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (90230656)
松浦 和幸 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (80254465)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2004年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | 遠隔看護 / 指尖脈波 / 複雑系カオス / バイタルサイン / 抗酸化ストレス / 免疫力 / 健康度 / 指尖容積脈波 / 健康管理 / 看護情報 / フリーラジカル / 非線形時系列解析 / ゆらぎ解析 / カオス / リアプノフ指数 / 自律神経 / 非線形解析 / 微小循環 |
研究概要 |
本研究は、指尖から得られる脈波の収集方法と、収集された高次元非線形時系列データの複雑系カオス次元の特性と解析手法について検討した。また、段階的に加圧負荷を指先に加える装置を組み込んだ指尖脈波計を考案し、簡便に指尖脈波が測定でき、解析のための信頼性が確保できる装置の製作に着手した。 開発した装置は、段階的に指先に加圧負荷(トリガー)した際の微小循環の反応の変化を捉えるための装置である。この装置は、指先にゆっくりとした加圧付加を加えた際に変化する脈波形の段階的な反応動態を複雑系カオス解析により捉え、これによって生体全体の生命兆候の予期的変化を捉えようとするものである。この研究では段階的な変化を、大きな3段階の加圧(10〜15mmHg、15〜30mmHg,30mmHg〜40mmHg)に区分し、この各段階における複雑系のカオス特性(リアプノフ指数値やエントロピー値など)と生命兆候との関連について究明した。 具体的な検討内容は以下の通りである。 (1)指尖脈波の複雑系カオス次元の特性把握と数理解析手段についての予備的検討 透過式指尖容積脈波センサーと反射式指尖容積脈波センサーの2台を準備し、それらの特性比較をしながら、そこから得られた波形の複雑系カオス次元の特性を把握した。ローレンツプロット、ポアンカレセッション、フラクタル次元解析、自己相関・相互相関、などが解析可能な数理解析プログラムにより、非線形時系列波形を比較・解析した。 (2)加圧負荷装置付き脈波計の製作 2種類の設計案をもとに、実際に製作した。使用実験により計測の妥当性について検討を行った。 (3)指尖脈波のカオス分析結果と健康度の指標となる免疫力との関係 加圧式脈波解析装置の結果と、免疫力との関連について、1ヶ月間の連続測定を行った結果、時系列的な加圧による末梢循環状態の変化、およびカオス結果から得られたエントロピーやリアプノフ指数、等の値に日々の健康状態との関係性がみられた。また抗酸化力を指標とした免疫力の測定結果との関連があることが示唆された。
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