研究課題/領域番号 |
16390630
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
黒田 裕子 北里大学, 看護学部, 教授 (90234616)
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研究分担者 |
小田 正枝 西南女学院大学, 保健福祉学部, 教授 (80194562)
中木 高夫 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (40110564)
山勢 博彰 山口大学, 医学部, 教授 (90279357)
岡崎 寿美子 北里大学, 看護学部, 教授 (30185417)
柏木 公一 国立看護大学校, 看護学部, 講師 (20334378)
相良 かおる 西南女学院大学, 保健福祉学部, 講師 (00330887)
菊地 登喜子 宮城大学, 看護学部, 教授 (60153061)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 電子カルテシステム / 電子カルテ稼働状況 / 看護師の思考過程 / 全国葉書調査 / 看護支援システム / 電子カルテの有用性 / 看護実践用語分類 / NANDA看護診断分類法 / 看護成果分類法 / 看護介入分類法 / 看護学 / 看護診断 / 看護記録 / NANDA看護診断 / 看護成果分類 / 看護介入分類 / ヒアリング調査 / 実態調査 |
研究概要 |
平成16年度は、看護部門の電子カルテシステム(以下、電子カルテ)の稼働状況の実態を明らかにするために、全国100床以上の4,738病院を対象として葉書調査を実施した。結果、有効回答1,761病院の分析から、稼働状況の実態を明らかにすることができた。この葉書調査でヒアリング調査に協力しても良いと回答があった445病院中、50病院を対象として、看護支援システムを明らかにするためのヒアリング調査を実施した。平成17年度は、これら葉書調査およびヒアリング調査の結果を検討し、この先の研究計画の検討を行った。平成18年度は、視点をかえて、電子カルテを使用している看護師が、電子カルテの有用性についてどのように認識しているのかを、全国100床以上の病院で電子カルテが稼働中の192病院の看護師303名を対象者として実施した。結果、電子カルテの看護過程部分については紙で書く作業よりも効率的であると捉えていた。しかし、看護師の思考が必要とされる電子カルテの操作について有用性は高くなかった。この調査の結果から、電子カルテを使用する看護師の思考をより追究する必要性が浮上した。そこで引き続き、平成18年度に看護師の思考過程を明らかにするための面接調査を、18病院の看護師47名を対象者として実施した。その結果、看護師が患者を疾患や症状からだけではなく、患者を、全体論的・看護的な視点から捉えることができているのかどうかという分析から、看護師の思考を4カテゴリーへと分類することができた。このことから、電子カルテの中の看護過程システムを、情報収集からアセスメント、そして全体像を描けるような構造とすることが必要である点が明らかとなった。さらに、昨今の病院に入院する患者の急性期化、在院日数の短縮化などの現実的な医療状況を想定した電子カルテの構築を考慮しなくてはならない点も明らかとなった。最後に看護師の日々の業務と一貫させた電子カルテの構築を考えていくことが現実的に要請されていることも明らかとなった。
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