研究課題/領域番号 |
16390635
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
上別府 圭子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70337856)
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研究分担者 |
井田 孔明 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (60313128)
滝田 順子 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00359621)
尾関 志保 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20361462)
小林 京子 神戸大学, 医学部, 助手 (30437446)
星 順隆 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20057011)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2005年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
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キーワード | 小児がん / 家族 / 晩期障害 / PedsQL / 心的外傷後ストレス症状 / クオリティ・ライフ / サバイバー / 症状 / 対処行動 / 健康関連QOL / PedsQL^<TM> / 同胞 / 悲哀の仕事 |
研究概要 |
1.PedsQL-J信頼性と妥当性を子ども940名とその親1011名を対象に検証した。信頼性係数αは、自己評価・代理評価とも0.6を越えた。弁別的・収束的妥当性の成功率は8歳以上の書式で75%を越えたが、それ以下の年齢書式では、0〜74%だった。基準関連妥当性は、抑うつ尺度と関連が示され、臨床的妥当性は「身体面」での群間差は代理評価のみで有意だった。「心理面」での群間差は、自己評価・代理評価とも有意だった。回答所用時間は2-10分で、欠損項目割合も1%未満で、PedsQL-Jの有効性が示された。 2.小児がん治療中の子どもが経験する症状に関して、子どもと家族の体験や対処方法を明らかにする目的で、13名の子ども(小児がん経験者を含む)とその親を対象に、参加観察および面接・描画による調査を行った。分析の結果、子どもが子どもなりに独自の対処方法を見出し、家族のサポートを受けながら症状に対処していくプロセスと、そのプロセスに影響を与えうる子どもと家族の体験が明らかになった。 3.小児がん経験者の母親4名と血液外来に勤務する看護師5名を対象に子どもに対する関わりについてKJ法を用いた面接調査を行なった。母親は自分の役割を現在行なう役割と将来のために行なう役割から考えており、看護師からのサポートによって、退院後期間が長くなると、より将来に向けての役割をとるようになっていた。 4.思春期と成人期の小児がんサバイバーと家族の、晩期障害、社会的適応状態、PTSS、QOLを調査した。一部のサバイバーと家族は、重症PTSSをもっていたり、QOLが低かった。きょうだいや両親をも含めた小児がんフォローアップシステムが構築されるべきであることが示唆された。 5.小児がんの治療が終結したあとの、サバイバーの母親の経験を知るために、質的研究を行った。ほとんどの母親は、小児がんの治療終了後、『小児がんの子どもの世話をする人』というアイデンティティを失って、アイデンティティ・クライシスに陥っていた。母親たちが長年、身体的愁訴やうつ状態で悩んでいることが明らかになった。
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