配分額 *注記 |
10,680千円 (直接経費: 9,900千円、間接経費: 780千円)
2007年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2005年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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研究概要 |
不妊治療の影響により,多胎出産が年々増加しており,なかでも三つ子出産が激増している。三つ子は単胎児や双子に比べより小さく生まれるが,三つ子出生後の身体発育に関する研究は国際的に見てもほとんどみられない。本研究では,三つ子の6歳までの体重の発育状況を分析し,さらにその発育状況に影響を及ぼす要因を検討した。対象者は,当研究室で把握しており,かつ研究の趣旨説明に同意の得られた三つ子をもつ母親および三つ子366組,1098人(本研究における三つ子のデータは,出生後のフォローアップデータとしては世界で最大規模のデータ)である。 出生体重は,1歳から6歳までの三つ子における体重の発育に最も影響する要因であることが判明した。加えて,在胎週数も出生時から6歳まで三つ子における体重の発育に有意に影響する要因であった。さらに,男児は女児よりも体重が出生時から6歳まで重くなっていた。 三つ子の体重を一般児の発育値と比較すると,三つ子の出生後の体重差は,男女とも出生時が40%以上と最も大きく(男児が-1.28kg,女児が-1.28kg),その後1年で減少するものの,6歳の時点まで4〜9%の差が認められた(男児が-1.82kg,女児が-1.78kg)。 本研究結果から,三つ子は単胎児よりも低出生体重で出生し,1年のうちに急激に追いつくが,6歳の時点においても単胎児よりも体重が軽いことが明らかとなった。
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