研究課題/領域番号 |
16401012
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
東洋史
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
三木 聰 北海道大学, 大学院文学研究科, 教授 (90165986)
|
研究分担者 |
津田 芳郎 北海道大学, 大学院文学研究科, 教授 (30091474)
吉開 将人 北海道大学, 大学院文学研究科, 助教授 (80272491)
松下 憲一 北海道大学, 大学院文学研究科, 助手 (60344537)
山本 英史 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (90127796)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2004年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
|
キーワード | 伝統中国 / 判牘 / 史料 / 訴訟 / 裁判 / 明清 |
研究概要 |
伝統中国の豊かな歴史像を構築するうえで、訴訟・裁判史料のもつ可能性がきわめて大きいことは、現在では自明のことだといえよう。本研究の目的は、主として中国・台湾の収蔵されている判牘資料を広く調査し、書誌学的データに止まらず、判牘の書かれた時期や地域、案件の種類や性質、分量、所蔵機関等にわたる詳細なデータを集積すると共に、それらに基づいて判牘目録を編纂・公刊することであった。この目的は、本研究の報告書に掲載された「伝統中国判牘資料目録稿(明清編)」によって果たすことができたと考える。当該目録稿には明清時代に関して全171種(明代52種・清代119種)の判牘等、訴訟・裁判史料に関するデータが採録されている。従来、滋賀秀三・濱島敦俊・森田成満の三氏によって紹介された判牘の数は71種(明代16種・清代55種)であり、単純にいえば、当該目録稿には新たに100種の知見を上乗せしたことになろう。 本研究における判牘資料の収集は、主として3年間で5回にわたる中国・台湾での学術調査によって行われた。第1回は2004年9月19日から同年10月3日までの期間における北京調査であり、中国科学院文献情報中心・中国社会科学院法学研究所・中国国家図書館分館の3機関で、主として善本には分類されない普通古籍の調査を行った。第2回は2005年3月26日から同31日までの台北調査であり、台湾大学図書館・中央研究院歴史語言研究所傅斯年図書館・台湾国家図書館の3機関で、同様に普通古籍の閲覧・調査を行った。第3回は2005年9月18日から同28日までの期間に行われた上海・南京調査であり、上海図書館および南京図書館では、これまで未紹介の貴重な善本について調査・収集を行うことができた。第4回は2006年3月17日から同23日までの短期間の調査であったが、再び北京で行われた。この時期は中国国家図書館本館の善本閲覧室において、明末清初期の判牘資料の収集に努めた。最後に、第5回の調査は2006年9月24日から同年10月1日までの期間、三たび北京で行われたが、第1回の調査で積み残した文献の徹底調査を目指して科学院図書館・法学研究所・国家図書館分館に出向いたのであったが、ほぼ所期の目的を達成することができた。このほかに、国内では京都大学人文科学研究所および東京大学東洋文化研究所を中心に継続的な調査・収集を行った。こうして、本研究は上述の成果を得ることができたのである。
|