研究課題/領域番号 |
16401019
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
禿 仁志 東海大学, 文学部, 教授 (10186009)
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研究分担者 |
金原 保夫 東海大学, 文学部, 教授 (20161614)
永倉 貢一 東海大学, 医学部, 講師 (80142454)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
2005年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2004年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | トラキア人(民族) / 前期青銅器時代 / ブルガリア / 集落 / 発掘調査 / DNA分析 / 地中レーダー / 地鎮祭 / 考古学 / 人類学 / 青銅器時代 / トラキア人 / 発掘 / 地中探査 |
研究概要 |
標記の研究課題を遂行するために以下2つの項目の調査・研究を実施した。1はトラキア民族形成期とされる前期青銅器時代に営まれた集落遣跡テル・デャドヴォ(ブルガリア共和国所在)の発掘調査を進めること、2は青銅器時代を中心とするブルガリア各地より検出された古人骨よりDNAを抽出し、集団問の系統・関係を明らかにする資料を得ること、である。以下成果を箇条書きする。 1.2004,2005年の両年にわたってデャドヴォ遣跡第16次、17次発掘調査を実施した。該期の集落構造を明らかにするために、従前より継続して調査されていた遺跡内の住居群地区を掘り下げ、新たに6軒の住居を調査した。特に住居構築に先立つ「地鎮祭」祭祀が存在した可能性をはじめて指摘したことは大きな成果となった。その他、集落外縁部を画する石塁や環濠等の施設が存在したかどうかを地中レーダーにより予察し、場合により試掘することも計画した。2005年に集落東側の地点で試掘調査を実施したが上層の調査で時間切れとなったため、青銅器時代集落の外縁部施設存否について最終確認をするまでには至らなかった。 2.古人骨からのDNA採取に関しては、ブルガリア科学アカデミー考古学研究所の協力により2年間の研究年度で、青銅器時代を中心にそれ以前の銅石器時代、及び初欺鉄器時代、中世を含む計113検体から骨粉を採取することができた。現在研究分担者の手で鋭意DNA分析を実施中である。その成果により標記の研究課題に迫る資料を得ることが期待される。
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