研究課題/領域番号 |
16401021
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | (財)中近東文化センター |
研究代表者 |
吉田 大輔 (財)中近東文化センター, アナトリア考古学研究所, 研究員 (20280670)
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研究分担者 |
大村 幸弘 アナトリア考古学研究所, 所長 (10260142)
大村 正子 アナトリア考古学研究所, 研究員 (80370196)
中井 泉 東京理科大学, 理学部・第一部, 教授 (90155648)
岩田 和子 (渡辺 和子) 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 教授 (00223397)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
2006年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2005年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 保存修復 / 分析化学 / 粘土板文書 / 印章 / 楔形文字 / 象形文字 / ヒッタイト / 古アッシリア |
研究概要 |
1.保存修復:カマン・カレホユックの発掘調査では出土遺物の保存修復に特に力を注いでおり、本研究の大きな核をなしている。平成16〜18年度に保存処理された考古遺物は金属製品、土製品、木製品、象牙/骨製品など総数1,158点にのぼる。また有効かつより適切な遺物の保存処理法をめざして、金属製品の劣化防止、コーティング材料や接着剤などに関する実験、研究を実施し、データの蓄積に努めた。 2.化学分析:出土遺物の分析化学的研究は、金属及び土器を中心に行われた。特に出土した金属スラグの分析を通してのカマン・カレホユックにおける冶金技術の解明、焼成窯による土器製作技術の研究などに焦点があてられた。 3.キュルテペ文書の研究:主に1996年のキュルテペの発掘調査で出土した粘土板文書246点を対象として、写真撮影、楔形文字の手写、内容の研究を進めた。1996年出土の文書は何人かのアッシリア商人の「アーカイヴ」に分類出来るが、この研究でその分類や文書の年代付け等に新たな知見が得られた。 4.印章資料の研究:カマン・カレホユック「円形遺構1」出土の印影付粘土塊(ブッラ)の研究に重点を置いた。粘土塊の計測、注記、写真撮影などともに、印面のヒッタイト象形文字の研究をロンドン大学の研究者らと進め、象形文字の読解に少なからぬ進展がみられた。また他遺跡出土の資料との比較を通して、「円形遺構1」出土印影の前15世紀末から前14世紀前半という年代付けがより明確なものとなった。
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