研究課題/領域番号 |
16401034
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 大阪国際大学 |
研究代表者 |
佐島 隆 大阪国際大学, 人間科学部, 教授 (40192596)
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研究分担者 |
南 直人 京都橘大学, 文学部, 教授 (20181951)
井谷 鋼造 追手門学院大学, 文学部, 教授 (60144309)
寺島 憲治 東京外国語大学, 外国語学部, (非)講師 (10376832)
石川 真作 京都文教大学, 人間学研究所, 客員研究員 (20298748)
斎藤 完 山口大学, 教育学部, 准教授 (10403635)
寺島 憲治 東京外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (10378325)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
2006年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2005年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2004年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | アレヴィー(Alevi) / ベクタシ(Bektashi) / エスニシティ / トルコ系移民 / イスラーム化 / 多文化主義 / ジェム儀礼 / トルコ / ブルガリア / ギリシア / ドイツ / イギリス / ベクタシ / エスニック集団 / ジェム儀礼(Cem) / スンニー・イスラーム化 / トルコ系移民の生存戦略 / 「聖者」の生成 / 聖者廟の創出 / エスニック・グループ / イスラーム / トルコ・イスラーム統合 / デデ / ババ / セイイド / エスニック・グループ(少数民族問題) / セイイド(サイード) / チュルクメン |
研究概要 |
当期間の調査地はアナトリア・トルコ、トラキア地方、ブルガリア、ドイツ、イギリス等であった。トルコ共和国では、ハジ・ベクタシ・ヴェリ記念祭を継続調査し、政権の変化や宗務庁の影響による変化、アレヴィー集団間の軋礫を観察した。アンカラ周辺アイドス・ワクフ所属の未調査集落を訪問し、55村全村を調査した。同県ベイパザル町の集落を調査し、スンニー化した実態を把握した。バルケシル県ではアレヴィーに属すとされるチェプニとタフタジュの集落を実態調査した。 ブルガリアでは現在観察できるアレヴィー/ベクタシ(クズルバシ)集落の調査をした。集落の実態及び聖者/聖者廟生成の曇・査ができた。東西トラキア(トルコとギリシア)の実態調査をし、この地域の中心的拠点であったクズルデリ(セイト・アリ・スルタン)廟内の碑文を全て解読し、資料化し、歴史的考察をした。独英等西欧におけるトルコ系移民の調査をし、アレヴィー系諸組織の実態把握をした。独では、ドイツ国籍をとりながらもアレヴィー共同体の中で生きる様子を観察でき縞多文化主義の中でアレヴィーたちの生存戦略を把握した。 全体に、アレヴィー共同体の生活運営の要、ジェム儀礼は、民衆裁判による追放など共同体内の秩序を整序する機能を持っていた。(死者追悼をすることもある。)儀礼をビデオ撮影し、文字化し、翻訳し、資料化を図った。またスンニー・イスラーム化する実態、政治化するアレヴィーをも観察し、アレヴィー放送局などメディアの調査、アレヴィー教育についても調査し、資料化を図った。指導者の正統性、指導者デデやセイイトの問題などについても調査し、資料収集をした。またアレヴィーの起源を解明するために文献資料を収集した。英仏語のアレヴィー/ベクタシ関係の諸文献を資料集として冊子にしたが、英仏語だけで11冊の資料集となった。
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