研究課題/領域番号 |
16402015
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
石田 浩 関西大, 経済学部, 教授 (70148493)
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研究分担者 |
川井 悟 プール学院大学, 国際文化学部, 教授 (80177633)
小島 泰雄 神戸市外国語大学, 外国学研究所, 助教授 (80234764)
潘 志仁 (瀋 志仁) 大阪明浄大学, 観光学部, 助教授 (10340879)
陳 禮俊 山口大学, 経済学部, 助教授 (00314790)
滝田 豪 大阪国際大学, 法政経学部, 講師 (80368406)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2004年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 国際研究者交流 / 中国 / 農村研究 / 農業零細経営 / 余剰労働力 / 内陸貧困農村 / 西部大開発 / 労働力流動 / 内陸農村 / 農協の零細経営 / 農外就労 / 農外収入 / 農村工業の未発達 / 出稼ぎ / 劣悪な教育環境 / 政府の農村投資(輸血から造血へ) |
研究概要 |
本研究課題の第2年度にあたる今年度において、内陸農村の現状把握をさらに進める点に研究の重点が置かれた。 まず調査については、石田と滝田は4-5月に湖南農村を、さらに8月には湖南農村と雲南農村を訪問し、詳細な農村実態調査を行った。川井と研究協力者の図左篤樹・西島和彦は8月に重慶から武漢にわたる長江流域の現地観察と農村実態調査を行った。潘は8月に江蘇農村の内陸部分において企業参与観察の手法を用いて経済開発の実態を調査した。陳は農業の産業化をめぐって、8月に貴州・雲南の調査を行った。 つぎに研究会活動については、4月・5月・7月(2回)・12月に調査に関する報告と討議を行い、あわせて9月には1泊2日の研究合宿を行い、各自の夏季の調査結果を中心に中国内陸農村の貧困と開発について共通理解を深めた。 以上の調査と研究会活動を通して、本研究課題が目的とした次の諸点について、中間的ではあるが一定の方向性をもつ新たな知見を得た。(1)内陸開発政策の検証については、内陸地域開発の文脈における三峡ダムの位置づけについて、移住政策と関連づけて農村レベルで再評価が行われるべきであること。(2)農業を含む農村経済の再編成については、出稼ぎという労働移動が送り出し地域にしめる経済効果の増大と、労働力の減少という将来的な課題が併存していることがわかった。(3)農村の空間と環境については、別個に進められた研究の中から、農村環境の全般的な低下が農民の生活空間の広域化と結びつくことで自律性の低下という難題を含み込むことが討論から浮かび上がってきた。(4)農村政治については、農村貧困対策でもある税費改革に統治秩序の転換が並行することが指摘された。
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