研究課題/領域番号 |
16402016
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 桃山学院大学 (2006-2007) プール学院大学 (2004-2005) |
研究代表者 |
上田 修 (2006-2007) 桃山学院大学, 社会学部, 教授 (30160162)
井上 義祐 (2004-2005) プール学院大学, 国際文化学部, 学長 (40193619)
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研究分担者 |
松崎 義 法政大学, 現代福祉学部, 教授 (70061174)
李 捷生 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 教授 (50255634)
荒川 淳三 札幌大学, 経営学部, 教授 (40202733)
上田 修 桃山学院大学, 社会学部, 教授 (30160162)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
9,120千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 720千円)
2007年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 技術移転 / 鉄鋼業 / 造船業 / 重工業 / 中国 / 韓国 / 東アジア / 産業政策 / 臨海一貫型製鉄所 / 臨江一貫型製鉄所 / 内陸部一貫型製鉄所 / 小型製鉄所 / 国家発展改革委員会 / 新型工業論 / 中国社会科学院 / 生産管理 / 宝山 / 首鋼 / 上海外高橋 / 新日鐵 / 浦項製鉄 / 現代造船 |
研究概要 |
東アジアの地域、とりわけ韓国、中国は日本からの技術移転に助けられつつ重工業を基軸とした経済発展を遂げてきた。しかし、これら3国重工業の産業構造、生産・経営管理、さらに人的資源管理には顕著な差が認められる。日本からの技術移転を梃子としながら、そこにどのような試みや要因が加わることで、両国重工業の発展が可能となったのか、またその特徴とは何か。この課題を果たすため、各国重工業部門の企業に対して調査をおこなった。 第1に、比較基準として位置づけたわが国では、新日鐵を主たる対象として、戦後の発展がいかなる経営、生産、人的資源管理によって担保されたのかを調査・研究した。これによって、経営、生産、人的資源管理というそれぞれ異なった管理領域に属すものが、新日鐵では計画値管理という枠組みにおいて管理され、それが同社の発展に重要な役割を果たしていたことが明らかとなった。同時に、この管理方式はわが国独特のものである。 第2に、韓国重工業の発展は日本からの技術移転によるところが大きいが、同部門の発展において注目すべきは、コンピュータにもとづく生産ならびに経営管理が日本よりさらに進められていたことである。これは造船業の調査でエンジニアリング会社の利用と、そこでのコンピュータに基づく管理方式の採用に特に顕著にみられた。 第3に、中国重工業の特徴は重層的構造といえる産業構造にある。造船業では2大集団公司の設立によってこの問題を改善しようする試みがなされ、鉄鋼業においても集約化が目指されていた。しかし、後者においては、重層構造の解消は産業政策としては打ち出されているものの、小規模企業の存廃は地方経済のあり方とも深く結びついているため、所期の目的を達成できるかは今後の推移をみなければならない。なお、鉄鋼生産技術の広がりについて、大企業から中小企業へという流れが技術者の異動をともないつつ、存在した。
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