研究分担者 |
陣内 秀信 法政大学, 工学部, 教授 (40134481)
高村 雅彦 法政大学, 工学部, 助教授 (80343614)
森田 喬 法政大学, 工学部, 教授 (60267325)
安藤 直見 法政大学, 工学部, 教授 (10297997)
古川 修文 法政大学, 工学部, 教授 (10120833)
朴 賛弼 法政大学, 工学部, 助手 (20350217)
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配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2004年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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研究概要 |
本研究は,気候風土や歴史的背景・民族的背景・宗教など,世界各国,とりわけ東南アジアおよび中近東を中心に,ヴァナキュラー建築(風土建築)について,その温熱・空気環境に関して実測やシミュレーション手法を用いての解明し,さらには関連分野との連携により幅広く検討を進めることにあり,次の地域や多様な住居を対象に実地調査を進めた。 1.東南アジアの伝統的「高床式」住居の温熱・風環境 2.イランの採風塔のある伝統的住居の温熱・風環境ならびに採風塔の通風効果 3.モンゴルにおける移動型テント住居「ゲル」の温熱・風環境と換気特性 4.チュニジアの砂漠地域マトマタにおける地下住居の温熱・空気環境 5.トルコ・カッパドキアの岩窟型住居の温熱・空気環境 6.南イタリアの港町ガリッポリにおける住居の温熱・風環境および屋外の温熱・風環境 これらの研究成果により,これまで主に歴史学的・民俗学的に調べられてきた風土建築が自然の建材を適切に利用した住居であると言え,気候風土に適応するような住まい方の工夫を行い,さらには,自然エネルギーを高度に利用した環境に低負荷,省エネルギーを実践する住居であると,環境工学的な検証を行ったことに意確がある。そして,その手法を現代に応用すれば,地球環境保全を意図し,持続可能な建築・都市環境の創造に寄与するものと期待できる。
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