研究課題/領域番号 |
16404021
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
船舶海洋工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
能勢 義昭 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (10114604)
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研究分担者 |
浦 環 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (60111564)
浅田 昭 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (60323648)
杉松 治美 東京大学, 生産技術研究所, 特定プロジェクト研究員 (90436577)
小島 淳一 (株)KDDI研究所, プロジェクト・リーダー (50416575)
柳澤 政生 早稲田大学, 理工学部, 教授 (30170781)
石井 和男 九州工業大学, 生命体工学研究科, 助教授 (10291527)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2006年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2005年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2004年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 小型歯クジラ類 / カワイルカ / ガンジスカワイルカ / ヨウスコウカワイルカ / 高周波数 / クリック / ビームフォーム / 音響観測 / 小型歯鯨類 / ヨクスコウカワイルカ / クリック音 / 音響観測装置 / 揚子江カワイルカ / 鳴音 / 音響解析 / スナメリ / 全自動観測 |
研究概要 |
本研究では、水中生物が発する音に着目し、これを利用して生物を同定し、それを自動的に観測できる音響装置を用いたシステムを研究・開発し、実際に対象生物の水中行動を観測することでその有効性を検証した。具体的ターゲットは、80〜180kHzの高周波数の鳴音を持っ小型歯鯨類、特に近年の都市化や環境汚染により絶滅が危惧されている河川に棲息するカワイルカ類である。このうち、揚子江カワイルカは、すでに絶滅したとされ観測できない。そこで、同様に絶滅が危惧されるインドのガンジスカワイルカの観測を対象に観測システムの構築を目指し、インド工科大学デリー校やWWF-Indiaそしてオリッサ州のチリカ湖管理局(CDA)などと協議して研究を推進、2004年度にはセミリアルタイム自動音響測位装置を開発し、日本でバンドウイルカ、スナメリの観測により装置の有効性を確認して、2005年度にはチリカ湖に棲息する希少水棲小型歯鯨類であるカワゴンドウの音響調査をおこなうなど実際の現地観測へと向かい、取得したデータによりカワゴンドウの頭数確認および水中行動の解明を進めた。最終年度の2006年度初めの4月初旬、オリッサ州の河川で保護された一頭のガンジスカワイルカの観測実験をおこない、これまでの解析から約12°という極めて狭いビームフォームなど、その特異な音響特性や水中行動を解明してきている。続く2007年2月、ガンジスカワイルカの保護・探索活動に向けてガンジス川の環境を把握するための予備調査を、WWF-Indiaと共同でデリー近郊のナローラでおこなった。今後、ガンジス川の厳しい河川環境とガンジスカワイルカの音響特性を考慮した観測装置の研究開発が期待される。カワゴンドウにっいては、チリカ湖の浅水域という特殊条件を考慮し、浅海域の濁った水中環境に棲息するカワゴンドウの長期モニタリングに特化した、水中局、陸上局から成る全自動リアルタイム自動音響観測ステーションを構築、プロトタイプを開発して、2007年1月に観測を開始した。今後、現地での固定の観測基地の建設、通信システムの確立そしてチリカ湖での観測状況の世界への情報発信など、研究の発展が期待される。なお、本研究課題を推進する過程で、代表者の所属する東京大学生産技術研究所では、CDAおよびWWF-Indiaの双方と研究交流協定を締結、小型歯鯨類に関して一層緊密な共同観測態勢を進めていくことを確認している。
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