研究課題/領域番号 |
16405004
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
佐竹 元吉 お茶の水女子大学, 生活環境研究センター, 教授 (10170713)
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研究分担者 |
畑江 敬子 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 教授 (50156337)
冨永 典子 お茶の水女子大学, 生活環境研究センター, 教授 (30164031)
駒城 素子 お茶の水女子大学, 生活科学部, 教授 (10077480)
森光 康次郎 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 助教授 (00244533)
大瀧 雅寛 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 助教授 (70272367)
香西 みどり お茶の水女子大学, 生活科学部文化研究科, 助教授 (10262354)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
2005年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
2004年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | ミャンマー / 生活環境 / 伝統薬 / 米文化 / 水環境 / ハス繊維 / 天然資源植物 / 少数民族 / 天然資源の調査 / 麻薬植物(ケシ) |
研究概要 |
ミャンマーの少数民族が持っている生活様式の違いを比較しながら、特徴を物性面と機能面から解析するための調査を行う。鎖国状態の国への最初の大型の研究事業ではあるが、ミャンマーは少数民族の貧困対策を国策としていること、本研究はミャンマー連邦内閣との共同研究同意書があり、すでにどの地域で調査するのかの予備調査は完了している。 平成16年と平成17年の2年間では(1)食用素材としてのコメ、野菜や魚の調理方法及びその特徴と調査する、(2)伝統的な民間薬の植物名の解明と機能成分の解明、(3)色彩豊かな民族衣装の染料と繊維の原料の解明とその機能性解明、(4)河川汚染の原因が生活排泄物であるので、トイレの実態調査と経済的なバイオトイレの実用化の検討を行った。調査の結果:(1)主食は米で、米の種類は多く、炊飯で米の詩文的な違いが明らかになった。野菜の種類も多く、それらに関しても調査した。(2)伝統薬に用いる植物は約200種位であるがまだ多くの薬用植物があることが明らかになった。(3)衣類に用いるもので特徴的なものはハスの繊維で作る黄色の布であり、赤色染料はラックカイガラムシである。(4)飲料水は微生物汚染が目立つ。河川浄化には上下水道の管理が必要である。インレイ湖は農薬汚染が進んでいる。 天然資源は、ヒマラヤ山地からベンガル湾の熱帯降雨林、中央部の大形のイラワジ川流域と豊富である。 ミャンマーは鎖国状態のため、学術調査が入国できず天然資源及び民族的伝統知識の解明がなされていない。欧米は学術調査の申請を出してはいるが、拒否されている。ミャンマーは民族的には多数の少数民族が独立した文化を持ち、独特な生活習慣がある。2年間の調査で更に、日本が学術的な資源調査の先鞭をつける必要性を痛感した。
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