研究課題/領域番号 |
16406003
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
創薬化学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
村上 啓寿 大阪大学, 薬学研究科, 寄附講座教授 (00210013)
|
研究分担者 |
辻 耕治 大阪大学, 薬学研究科, 寄附講座助助手 (50359840)
田村 理 大阪大学, 薬学研究科, 寄附講座助手 (30362619)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
2006年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2005年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2004年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
|
キーワード | マラリア / トリパノソーマ / リューシュマニア / 寄生虫感染症 / 中央アフリカ / 抗寄生虫伝承薬用植物 / ビフラボノイド / アルテミシニン / 中央アフリカ薬用植物 / コンゴ民主共和国 / プロアンソシアニジンン |
研究概要 |
中央アフリカにてマラリアや、アメーバー、トリパノソーマ、リューシュマニアなどの感染症治療に用いられている約20種の薬用植物を入手した。これらの薬用植物より抽出エキスを作製し、抗マラリア活性試験および抗トリパノソーマ活性試験について検討した結果、ヒト由来細胞に対して低毒性であり抗マラリア活性あるいは抗トリパノソーマ活性を示す薬用植物を数種見出した。 抗マラリア活性を示した薬用植物抽出エキスについては、さらに、マウスを用いたin vivoでの抗マラリア活性試験を行い、特に有効性の高いGarcicnia kolaを見出した。本植物より、活性成分を明らかにするべく各種クロマトグラフィーを用いて分画を進めた結果、活性成分として3種のビフラボノイドを単離同定した。また、3種のビフラボノイドのなかで、in vitroで最も活性の強い化合物は、マウス感染モデルにおいても経口投与で優れたマラリア原虫増殖抑制作用と有意な延命効果を示すことを明らかにした。 一方、in vitro抗トリパノソーマ試験において良好な結果を示した薬用植物Artemisia annuaについても、マウスを用いたin vivo試験を行い、強い原虫生育抑制効果が認められた。そこで、in vitroにおける活性を指標として、活性本体の分離・精製を進め、セスキテルペンであるartemisininを活性物質として明らかにした。本薬用植物には、artemisininの他に数種の活性成分の存在することが明らかとなり、その同定を進めて活性成分としてセスキテルペンおよびリノレイン酸を同定した。
|