| 配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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| 研究概要 |
本研究では,無ひずみデータ埋め込み法を中心に,情報ハイディング/データ埋め込みにおけるデータ圧縮の本質的な寄予を明らかにした.あるデータに別のデータを埋め込むとは,第1のデータに第2のデータのための領域を確保することである.したがって,無ひずみ埋め込みの場合には,領域確保のための第1のデータの圧縮を無ひずみに行うことが必要になる.本研究では,このような直観的な予想を理論的に立証するとともに,関連するいくつかの具体的な埋め込み法の提案を行った.
まず,濃淡画像をカバー画像とする無ひずみ埋め込み法について,ホスト画像の劣化を抑制しながら埋め込み量を増大させる方法を設計した.このような手法が可能となったのは,圧縮に適した特徴ベクトルによってホストデータを記述することができたからである.
本研究の中心は,上記の埋め込み法を一般化した一般化LSBデータ埋め込みとよぶモデルの提案である.本モデルに基づいて,ユニバーサルな埋め込み法を定義し,そのユニバーサルな性質を証明する.その結果,データについての事前知識を仮定しないユニバーサル符号を無ひずみ埋め込みに導入することに初めて成功している.さらに,この結果を発展させ,ユニバーサルデータ圧縮を中核にすえた無ひずみデータ埋め込みの提案を行っている.提案法によって,無ひずみ圧縮における圧縮比と無ひずみ埋め込みにおける埋め込み容量との双対性を証明した.
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