研究課題/領域番号 |
16500042
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機システム・ネットワーク
|
研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
滝沢 誠 東京電機大学, 理工学部, 教授 (80188119)
|
研究分担者 |
林原 尚浩 東京電機大学, 理工学部, 助手 (20397227)
榎戸 智也 東京電機大学, 理工学部, 助手 (10360158)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | グループ通信 / 自律分散システム / Peer-to-Peerシステム / サービス品質(QoS) / モバイルエージェント / 耐障害システム / トランザクション処理 / 高速ネットワーク |
研究概要 |
情報システムは、これまでのクライアントサーバモデルから対等な(peer)立場の複数のコンピュータが相互接続された対等分散(P2P : peer-to-peer)モデルに変化してきている。P2Pシステムでは、パソコンを中心とした数千〜数十万のコンピュータがインターネット等の高速ネットワークで相互接続された大規模システムであり、データとプログラムがどのコンピュータにも配置できるpeer-to-peer(P2P)システムである。こうしたシステムを構成、管理していくためには、従来からの集中型による管理は困難であり、各コンピュータが自律的に処理、管理を行っていく分散型の新しい構成論、制御方式、管理方式、信頼性、性能等の評価基準等が必要となってきている。本研究では、多数の対等な(peer)コンピュータ間で協調動作を行うために、自律的コンピュータから構成される副グループが互いに協調動作を行う分散型方式を考え、さらに最適性、信頼性、可用性、障害、性能等の概念の再検討を行った。特に、これらを各コンピュータが提供するサービスの品質(QoS)として体系化を行った。 本年度は、第一年度(平成16年度)に設計した通信プロトコルを用いて自律的なグループコンピューティングシステムを実現するためのアプリケーションの設計を行った。P2Pシステム上の複数のデータベースオブジェクトを、原子性等のコミットメント制約を保障しながら操作するアプリケーションをモバイルエージェントにより実現した。このために、モバイルエージェントを用いたトランザクション処理、耐障害システムのモデルとしてトランザクショナルエージェント(transactional agent)を考案し、その実現方法の研究を行った。設計したアプリーションを使用し、ブレードサーバ内とインターネットを用いた広域ネットワーク環境での実証実験を行った。また、研究成果をIEEE AINA, IEEE ICPADS, IEEE ICDCS, DEXA等の多くの国際会議で発表するとともに、情報処理学会の研究会、ワークショップでも研究成果の発表を行った。さらに、IJHPCN, JOIN等の国際学術論文誌に論文として発表を行った。
|