配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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研究概要 |
本研究では,主として以下の内容について研究を行った. 1.移動状況を分析するための移動オブジェクトデータベースの問合せ処理・マイニング技術の開発:GPSを搭載した自動車や携帯端末を保持して移動する歩行者などを移動オブジェクトと呼ぶ.多数の移動オブジェクトの移動状況を蓄積管理するデータベースを移動オブジェクトデータベースと呼ぶ.本研究では,第一に,ユーザから指定された移動パターンにしたがって移動したオブジェクトがどの程度の確率で出現したかという,統計的問合せの効率的な処理手法を開発した.第二に,次々と配信されてくる移動軌跡データをリアルタイムに集約して,移動統計量をコンパクトに表現するための移動ヒストグラムの手法を開発し,その評価を行った. 2.新規性に基づく文書クラスタリング手法の開発:インターネット上で配信されるニュースなどの文書の特徴は,入手された新規な時点では価値が高く,時間がたつにつれその価値が減少するということである.本研究で提案した文書クラスタリング手法は,新規性の高い文書をより重視したクラスタリングを行うという特徴を有する.本研究では第一に,クラスタリングシステムの構築とそれに基づく評価を実施した.第二に,クラスタリングシステムの上位にユーザインタフェースシステムT-Scrollの開発を行った.T-Scrollでは,各時点で構築されたクラスタ集合を可視化して表示し,隣接した時点のクラスタ間に関連度を考慮してリンクを生成し,トピックの流れを表現する. 3.ウェブからの空間情報源の発見/データベースと連携した大規模文書集合からのレコード抽出手法の開発:ウェブなどの大規模な文書情報源から,有用な情報を探索・抽出する研究が盛んとなっている.本研究では第一に,リンク解析の手法を用いて,ウェブから特定の地域に深く関連したページやサイトを発見するための手法の開発を行った.第二に,既存のデータベースと連携して大規模文書群からレコードを抽出する手法を開発した.このアプローチでは,ユーザがデータベース中から問合せによりレコードを選択し,それらを例示サンプルとしてシステムに提示する.レコード抽出システムは例示データをもとに選択的な抽出処理を行い,効率的なレコード抽出を実現する.
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