研究課題/領域番号 |
16500060
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
メディア情報学・データベース
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
平川 正人 島根大学, 総合理工学部, 教授 (30173222)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 絵本 / メディア理解・合成 / 場面分割 / 主人公抽出 / カメラワーク / 物語 / 絵生成 / 段落抽出 |
研究概要 |
コンピュータが我々人間の実生活内において真のパートナーと成り得るために、マルチメディアを対象とした意味解析・理解に関する重点的な研究が急務である。これまでは話題の中心に据えられた人物やモノについてのみ注意が向けられていたが、そのような表層的かつ部分的な意味抽出だけでは十分にコンテンツを理解したとはいえず、より踏み込んだ意味解釈の実現を目指す必要がある。 本研究課題では、マルチメディア素材のひとつである絵本を具体例に、登場人物/モノだけでなく、絵本に表現されている物語性という意味背景にまで踏み込んだメディア理解を実現し、絵本を自動生成する機構の構築を目標とした。 具体的には以下のような成果を得た。与えられた物語文章から絵を自動生成することが出来るようになり、これは人間のメディア理解の枠組みを研究するひとつのモデルと捉えられる。 1.メディア理解及び活用に関する基礎的研究 メディアのあるべき特性について、コンピュータと人間をつなぐ媒体としての視点から指針を提示し、新たな研究領域の開拓のきっかけ作りを行った。 2.場面解析ならびに主人公/重要登場人物の抽出 絵本の画面展開の文法として認識されている幾つかの項目を取り上げ、その作用や意義などについて工学的な視点から整理した。さらに物語文章に含まれる意味レベルの解析結果も踏まえて、場面(段落)ならびに主人公/重要登場人物を自動抽出する手法を具体的に実装した。 3.概念意味の視覚イメージへの展開 項目2で求めた概念意味を具体的に視覚イメージとして表出させるための機構を実現した。人物動作を表す単語の類型化を行い、さらに意味内容を効果的に伝達することができるようなカメラワーク規則を抽出・実装した。
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