研究課題/領域番号 |
16500068
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
メディア情報学・データベース
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
中村 泰明 広島市立大学, 情報科学部, 教授 (10264946)
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研究分担者 |
内田 智之 広島市立大学, 情報科学部, 助教授 (70264934)
古川 亮 広島市立大学, 情報科学部, 助手 (50295838)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 監視システム / 動作検出 / 画像処理 / 空間データ構造 / 3次元計測 / 映像監視 / 時空間データ / 動作記述 |
研究概要 |
ネットワークカメラにより送られて来る映像情報から、移動オブジェクトを抽出・追跡し、移動物体に関する情報を初期イベントとして、監視制御システムに転送する。監視制御システムは、イベントの時系列を表現するイベントグラフにより表現された危険状態を保持し、送られてきたイベントから危険状態を判定する。今年度は、移動物体抽出、イベント生成、監視制御システムを統合したプロトタイプシステムを試作し、駐車場監視システムを適用した。移動オブジェクトとしては、車、人間、その他とし、監視空間(駐車場)内の駐車スロットごとに危険領域を設定した。危険状態として、移動オブジェクト同士の衝突、駐車スロット内への人間の長時間滞在を設定した。ビデオ映像から移動オブジェクトのおよその3次元位置、大きさ、色情報を抽出し、<オブジェクトID、時刻、位置、高さ、幅、色>をイベントとして、監視制御システムに転送する。2次元画像処理では映像上で重なっている移動オブジェクトは衝突と判定されるが、3次元位置を検出することで、3次元空間で衝突していない場合を判定可能とした。監視制御システムでは、危険領域(駐車スロット)を20個、通常監視領域を1個設定した。駐車スロットに対しては、人間の滞在時間により警報を発生させることとした。危険領域、通常管理領域とも、移動オブジェクト同士の衝突を危険状態として設定した。通常監視領域には、さらに、車の長時間滞在を危険状態として設定した。移動オブジェクトが、いずれかの状態に陥った場合、警報を発生させるものとする。映像からの移動物体の検出では、長時間の監視を行うため、背景の緩やかな変化に対応できる差分方式を提案し、実験により有効性を示した。監視制御システムでは、移動オブジェクト同士の衝突、指定領域内に含まれるオブジェクトの効率的な検索を実行するために時空間データ構造であるPMD木を応用した。実験より3次元位置を使うことで車同士の衝突の検出、衝突なしのすれ違いの検出がほぼ可能であった。
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