研究課題/領域番号 |
16500149
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報図書館学・人文社会情報学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
谷口 祥一 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 助教授 (50207180)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 記述処理ルールセット / メタデータ / 目録データベース / 概念モデリング / 指向性分析 |
研究概要 |
図書館等において作成されている目録データなど、比較的詳細かつ高品質なメタデータを作成する際には、各データ項目の値の取得法および記録形式などを詳細に規定した記述処理用ルールセットが不可欠となる。本研究では、これらルールセットの概念設計において、個々の処理行為に含まれる「指向性」(目的合理性)の分析と処理プロセスのモデリングを組み合わせて適用した方式を提案した。 1.概念設計方式の提案:特定のシステムや環境に依存しない汎用性および論理的整合性(一貫性)をもった設計方式とするため、さらには詳細なルールセットの設計から簡略なものまでスケーラビリティのある設計方式とするため、ルールセットの概念設計を、(1)要求定義、(2)基本モデル(コアモデル)構築、(3)基本モデル展開、および(4)展開モデル限定化、の各フェーズに分け実行する方式を提案した。 2.設計支援システムの機能検討および試作:提案した設計方式の遂行を支援するシステムの機能検討および試作を進めた。具体的には、基本モデルおよび個別書誌要素ごとの知識をともに述語論理等を用いて表現し、その操作によって基本モデル展開を行うシステムの試作、あるいは展開モデルの限定化作業を支援するシステムの試作を試みている。 3.提案した設計方式の新規課題への適用試行:提案した設計方式を、従来のルールセットが扱っていない、メタデータ/書誌データに関わる新たな課題「根拠の記録を伴う記述法」に対して適用し、必要なルールセットの概念設計が矛盾なく実行できる点を確認した。これにより、旧来の処理を越えた新たな課題に対しても、提案した方式は適用可能であることを示した。 併せて、「根拠の記録を伴う記述法」の採用・普及を図るため、当該記述処理を支援するシステムの試作を進めている。このシステム構築過程では、記述処理プロセスのモデリングに依拠した方式で根拠を推定し記録することが適切である点が確認されており、部分的ながら先に提案した概念設計方式の妥当性を支持する結果となっている。
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