研究課題/領域番号 |
16500165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 国立情報学研究所 |
研究代表者 |
古山 宣洋 国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 助教授 (20333544)
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研究分担者 |
野邊 修一 青山学院大学, 文学部, 助教授 (50289112)
染谷 泰正 青山学院大学, 文学部, 教授 (40348454)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 同時通訳 / 身振り / 協調 / 心理言語学 |
研究概要 |
本研究では、同時通訳をする際の通訳発話と自発的身振りなどの身体動作との関係に関する研究を進めるため、プロ、セミプロ、初学者の訓練生を対象としたビデオ撮影を実施、通訳発話のトランスクリプト、身振り動作のコーディングを行いデータベースを作成した。一方、こうして作成したデータを用いた分析を行い、通訳の技能や技法の変化に応じて、通訳発話に伴う自発的身振りが質的・量的にどのように変化するかを調べた。プロについては、講演など、事前に十分な準備がなされている場合と比べ、そうではない質疑応答や指定討論などの場合のほうが自発的身振りの頻度が高かった。また、初学者の訓練生については、訓練開始直後のほうが、2年間の訓練を受けた後に比べて、自発的身振りの総産出量が多いという結果が得られた。これらのことから、プロ、初学者どちらの場合も、話の展開が予測しにくかったり、まだ通訳作業そのものに慣れていないなど、なんらかのかたちで認知的な負荷が高い場合に自発的身振りの総産出量が多くなる傾向があることが明らかとなった。初学者の訓練生については、さらに、自発的身振りの種類の構成比が、通訳技能や方略の変化にともなってどのように変化するかを検討した。その結果、聞こえてくる起点言語の発話を次々に訳していく即時方略のみによって同時通訳を試みていた訓練開始直後に比べ、情報をある程度蓄積し、全体的な理解をしたうえで要約的な訳をする遅延方略を試みるようになってきた訓練開始後2年後には、このような方略の変化に伴い、自発的身振りの種類別(類似的身振り、指差しなどの直示的身振り、ビートなど)の構成比が大きく変化することが確かめられた。これらのことから、自発的身振り動作が通訳の方略の違いによる認知過程に介在している可能性が示された。今後は、そのような認知過程についてより詳しく調べていく必要がある。
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