研究課題/領域番号 |
16500223
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
八木沼 洋行 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90230193)
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研究分担者 |
佐藤 昇 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (00254756)
本間 俊作 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20261795)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 運動神経細胞 / 頚髄 / ニワトリ胚 / Lim3 / LIM-HD / 細胞死 / ホメオボックス / LIM-HD遺伝子 / ホメオボックス遺伝子 / Bax / 頚髄運動神経 / LIM-HD転写因子 / 最終分裂 / 運動神経細胞死 / ホメオボックス遺伝子(Hox) |
研究概要 |
鳥類の頚髄特異的に、発生の早期(E4-5)に運動神経細胞死が起こる。我々は、この細胞死はLIM-HD転写因子に属するLim3の発現が見られない細胞群に起こることを明らかにして来ていた。本研究ではこの神経群の発達について詳細に検討し、他の部位の運動神経細胞の発生分化と比較することによって、この細胞死の機序、とくに細胞の分化を直接調節すると考えられる転写因子群の関与についての解明を目指した 運動神経サブグループ特異的転写因子マーカーによる検索は、死ぬ細胞がLim3(-)、Isl1(+)、Isl2(+)、MNR2(+)のサブグループに属することを明らかにした。この細胞群はE3.5から運動神経核の外側部に出現しはじめ、E4では運動神経核の背外側部を占める様になる。運動神経の最終分裂時期を調べた結果から、Lim3(-)細胞群の出現は、一旦Lim3を発現していた細胞群の中にLim3の発現を低下させる細胞群が現れることによることが明らかとなった。またこのような細胞群は、細胞死の起こる時期の後では消失してしまう「一過性の細胞群」であることも明らかとなった。この細胞群と同じ転写因子の発現パタン示す運動神経細胞群を検索したところ、胸髄における内側運動神経核外側部(MMCl)と同じであった。MMClは肋間筋を支配する運動神経群であり、最終分裂の時期、内側運動神経核内における位置関係、LIM-HD転写因子の発現パタンの変化などにおいて頚髄における「一過性の細胞群」と対応する神経群であることが明らかとなった。2つの神経群が、同じLIM-HD転写因子の発現パタンながら異なる運命を辿ることから、脊髄における吻尾軸に沿った分化の違いを決定するHox転写因子の関与が考えられたため、Hoxc5などの発現パタンの解析や異所性発現の実験を進めたが、期間内に十分な結果を得ることは出来ず、今後の課題となった。
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