研究課題
基盤研究(C)
本研究では、悪性グリオーマに対する抗原特異的な免疫療法の開発を目的として、グリオーマ特異的T細胞株を用いてグリオーマ抗原の同定を試みた。マウスグリオーマGL261細胞由来cDNA発現ライブラリーをマウスMHC class I発現細胞に遺伝子導入し、GL261特異的T細胞株(GCL-1)との共培養を行ない、新規遺伝子GARC-1を同定した。BLASTサーチを用いて遺伝子配列を解析したところ、単離された遺伝子はMus musculus RIKEN cDNA 1190002L16 gene(1190002L16Rik)と比較して、数カ所に遺伝子変異が存在した。さらにT細胞エピトープを同定するため、BIMAS Peptide Binding Predictions programを用いてMHC class Iとの結合性の高いペプチド配列を選出し、GCL-1との反応性を解析した結果、グリオーマ特異的T細胞が認識するH-2D^b結合性ペプチドを同定した。一方、新たな抗原特異的な免疫療法の開発を目的として、同定した抗原遺伝子GARC-1を発現ベクターに組込み、遺伝子銃によりマウスを免疫した後、脾臓よりT細胞を調整し、グリオーマ特異的な免疫誘導性を解析した。その結果、GARC-1抗原遺伝子を用いた癌ワクチンを行うことにより、グリオーマ特異的なT細胞が誘導された。今後は、マウス脳腫瘍モデルにおけるGARC-1抗原を用いた免疫療法の有効性の検討を行う予定である。
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