研究課題/領域番号 |
16500231
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
宝谷 剛志 関西医科大学, 医学部, 講師 (60241163)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | セロトニン / イオンチャネル型受容体 / ヒトゲノム / 遺伝子発現 / RT-PCR |
研究概要 |
平成16年度 セロトニン作動性イオンチャネル型受容体5HT3は、これまで3A、3B2つのサブタイプが知られていたが、近年新たに‘3C'と名付けられた類似受容体がクローニングされた。この5HT3Cのヒトゲノム配列を解析した結果、新規のイオンチャネル型受容体遺伝子候補を3つ同定し、L1/3D/3Eと呼称した。興味深いことにこれら受容体遺伝子はヒト染色体3q27.1に全てが同方向にタンデムにコードされていた。各遺伝子発現をみるため、ヒト組織(心臓・脳・胎盤・肺・肝臓・骨格筋・腎臓・膵臓)においてRT-PCRを行った。3Cの発現は胎盤では9つのエクソンからなるフォームが認められたのに対し、腎臓ではフレームシフトにより途中で終止コドンが現れる第2・3・4および6エクソンが欠失したヴァリアントが、また肺では両方の分子種の発現が認められた。3Dは肺・膵臓に多く発現が認められ、膵臓では第3エクソンが欠失したヴァリアントが主に発現していた。L1は腎・膵臓に発現し、多数のヴァリアントの存在が認められた。3Eはこれまでのところその発現は確認できなかった。 平成17年度 各組織での遺伝子発現強度の差異をみるため、共通領域からプライマー対を設定しRT-PCR法と制限断片長多型法を用い解析した。その結果、3Eはその発現が認められず、偽遺伝子であると考えられた。他の遺伝子発現を組織別にみると、心臓では3Dが、脳・肺・肝臓では3Cが各々単独で発現していたのに対し、骨格筋では3DとL1の、胎盤・腎臓・膵臓では3C/3D/L1の共発現が認められた。特に膵臓では3DとL1にヴァリアントの発現を認めた。以上のことから、これらの遺伝子産物は様々な組織において、多くのスプライシングヴァリアントを発現しつつ、イオンチャネル型受容体として多彩な機能を果たしているものと考えられる。
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