研究課題
基盤研究(C)
【高密度再生結合組織】皮膚の真皮はI型とIII型コラーゲンが多数会合して線維を形成し、その間に線維芽細胞が散在している。そこでエイブル社製BRK-05型バイオリアクターを導入し、I型コラーゲンと線維芽細胞の混合培養液を循環させて高密度再生結合組織を作成することができた。次いで皮膚を再生するには、得られた高密度再生結合組織上に表皮細胞を播種し、約10日間で皮膚モデルを作成することができた(未発表)。【血管壁モデル】高密度再生結合組織上に基底膜成分のマトリゲルまたはIV型コラーゲンを添加した培養液と平滑筋細胞を同バイオリアクターに追加し、平滑筋細胞層を重畳して12時間以内に血管壁モデルを作成することができた。【スキルス胃癌モデル】I型コラーゲンと線維芽細胞およびスキルス胃癌細胞の混合培養液を循環させて高密度再生胃癌組織を作成することができた。スキルス胃癌細胞は単独でヌードマウスの皮下に移植しても生着することはない。しかしながら再生胃癌組織はヌードマウスの皮下に移植後21日まで存続し、腫瘍血管の新生が認められた(未発表)。【人工基底膜による骨格筋再生】分担研究者の宋はIV型コラーゲン会合体が骨格筋細胞の機能発現に及ぼす効果を解析した。その結果、IV型コラーゲンゲル上で培養すると筋芽細胞は増殖培地にも関わらず、培養開始後48時間には細胞融合により筋管を形成し、局所的に収縮が観察された。このことからIV型コラーゲンが生体に存在するのと同様の会合体を再構成すると筋芽細胞同士の融合を促進して、多核の骨格筋線維を形成することが明らかになった。【まとめと今後の展望】本補助金による研究の結果、細胞外マトリックスを会合体として再構成することにより、細胞の機能発現を制御できることを明らかにできた。マトリックスの三次元デザインを設計することにより、臨床応用可能な人工組織を作成できる可能性を示している。
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