研究課題/領域番号 |
16500374
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
坂本 昭裕 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (10251076)
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研究分担者 |
井村 仁 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (30203334)
多田 聡 明治大学, 法学部, 准教授 (10276008)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,730千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 自然体験 / キャンプ / 悩みを抱える青少年 / 心理臨床 / 事例研究 / 個性化 / 自己意識 / セラピー / 治療的要因 / 非行少年 / 不登校 / 内的成長 / 風景構成法 / 箱庭 / 関係性 / アウトドア体験療法 / 冒険プログラム / 発達障害 |
研究概要 |
本研究課題は、悩みを抱える青少年 (不登校児、発達障害児、非行・問題行動等) を対象に自然体験プログラムを実施し、心理臨床学的効果を検討することが目的であった。心理臨床学的な効果は、主に個性記述的な事例研究と質問紙法による研究から明らかにされた。事例研究では、悩みを抱える青少年における自然体験プログラムは、クライエントそれぞれの固有な心理社会的、あるいは身体的発達に肯定的な意味があることが明らかになった。心理社会的な面では、関係性改善に意味がみいだされた。自己と世界との関係性、母子の関係性、あるいは、自己関係性改善の事例が認められた。また、身体的発達では、体力的向上や技能向上の自己認知がクライェント自身の全般的な自尊感情に影響を及ぼす事例が確認された。これら事例からクライエントそれぞれが固有な心理的課題に取り組むことが示され、自然体験プログラムには、体験過程の中でクライエント本来の個性に従って成長してゆく個性化過程としての意味が認められた。質問紙法における調査では、自然体験プログラム直後では、自己意識が向上したが、1ヶ月後にはプログラム直前の水準に戻ることが明らかになった。自己意識の下位概念である達成動機、努力主義、自信と自己受容についても概ね同様な変化を示した。他者のまなざしは、逆にキャンプ前、直後に比較して低下していた。いずれもプログラムの短期的、肯定的な影響が認められた。このような変化から自然体験プログラムによってクライエントの自己意識が質的に変化することが推測された。また、本研究の結果では、先行研究との違いが認められ本プログラム固有の効果要因の存在が示唆された。
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