研究課題/領域番号 |
16500376
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
瀧澤 文雄 千葉大学, 教育学部, 教授 (50114294)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 身体観 / 生成過程 / 現象学的分析 / 国際比較 / 日本 / ドイツ / イギリス |
研究概要 |
本研究の目的は、現象学的観点から身体観の生成過程を分析・解釈し、明示することである。特に日本・ドイツ・イギリスにおいて身体観がどのように異なっているのか、その身体観に国民性があるのかどうか、しかもその身体観は生活の中でどのように成立するのかを、国際比較することにより検討した。このことによって、身体観生成過程のモデルを図式として提示した。 初年(H.16)度においては、文献研究をもとに身体観の生成過程について図式化を試み、仮説モデルを作成した。われわれはある統一された身体観を持っているわけではない。(1)実感としての身体観、(2)実践としての身体観、さらに(3)観念としての身体観を混在した様態で保持している。この三つの身体観は、感情の論理、実践の論理、理性の論理それぞれに基づいて成立している。17年度は、昨年度のドイツでの討議および収集した資料をもとに、身体観生成過程の仮説モデルを洗練させ、特にドイツについて身体観生成の図式化をより詳細に検討した。併せて、イギリスで資料を収集し、ドイツとの違いを明確にした。最終年(H.18)度においては、これまで収集した具体的な資料、すなわち体育関係の学生による身体観のアンケート結果を処理し整理・検討した。さらに、これまでの研究成果を再検討すること、また、国・地域・年齢による身体観の差異がなぜ生ずるのかを考察することによって、身体観の生成過程を洗練させ、明確なモデルとして提示した。 今後は、日本人・ドイツ人・イギリス人の身体観およびその生成過程の違いを説明できるモデルに仕上げ、学会誌に投稿する。その際、上記以外の国に関する予備的な資料を加えて検討したい。また、日本人の生成過程についても、更なる資料を収集し、日本人の現状とその独自性を明確にして、現在の身体観に関わる問題点を提起したいと考えている。
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