研究課題/領域番号 |
16500400
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 富山大学 (2005) 富山医科薬科大学 (2004) |
研究代表者 |
小野寺 孝一 富山大学, 医学部, 教授 (30115159)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 主観的強度 / 筋力 / トレーニング / 等速性収縮 / I-EMG / Mean Power Frequency |
研究概要 |
16年度は成年男子を対象に主観的強度と発揮筋力との関係について実験を行い、主観的強度を指標に筋力を発揮した場合、主観的強度と発揮筋力の間には指数関数的関係が成立することを明らかにした。発揮筋力と筋電図積分値は直線的関係にあった。また、主観的強度を一定にしてIosokinetic contractionを継続した場合、発揮筋力は漸次低下するがそれぞれの時点における発揮筋力はその時点における最大発揮筋力に対して常に一定の割合を保っていることも明らかにした。筋電図は経次的にMean Power Frequencyが低周波数帯に移行することが観察された。これらの結果より、主観的強度を指標とした筋力発揮が筋力トレーニングの強度指標となりえることを示した。 17年度は中高年男子を対象に主観的強度を強度指標として、脚伸展を用いたIosokinetic contractionによる筋力トレーニングを12週間にわたり実施した。その結果、左足の脚伸展力は主観的に最大レベル強度でトレーニングしたグループは152.0±27.7Nmから174.5±6.5Nm、80%レベルでは157.6±32.2Nmから167.6±51.7Nm、60%レベルでは103.g±28.3Nm to 117.8±20.1Nmとトレーニング後に改善した。トレーニング強度と改善の度合いについては本実験では一定の傾向を見ることはできなかった。トレーニング強度が高ければ効果も高いことが予想されるが、被験者数と被験者の初期レベルが結果に影響していることが推察される。 本研究において、主観的強度が筋力トレーニングの強度指標として有効であり、実際のトレーニングにおいてその効果を実証した。近年高齢者の転倒予防や要介護者の生活能力の改善に筋力の改善が有効であることが示唆されているが、本研究の結果は最大負荷をかけずに効果を得る手段として有効であることを示した。今後は高齢者を対象に研究を進める予定である。
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