研究課題/領域番号 |
16500402
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
佐藤 祐造 愛知学院大学, 心身科学部, 教授 (80022870)
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研究分担者 |
押田 芳治 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (10169295)
大澤 功 愛知学院大学, 心身科学部, 教授 (10223786)
長崎 大 愛知学院大学, 心身科学部, 助教授 (30387568)
宇野 智子 愛知学院大学, 教養部, 講師 (80387571)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 高齢者 / 生活習慣病 / 糖尿病患者 / インスリン抵抗性 / 正常血糖クランプ法 / 認知機能 / 他動的運動機器 / モンゴル産植物 / 乗馬様他動的運動機器 / 脚部他動的運動機器 / 身体トレーニング / 認知機能(MMSE) / ウェスタンブロット法 |
研究概要 |
高齢者・生活習慣病患者に認められるインスリン抵抗性の改善に関して、高齢者および糖尿病患者に身体トレーニングを実施し、その効果を検討した。また、動物実験的にも検討を加えた。 1.臨床的検討 (1)中高年者と身体トレーニング:中高年健常者(211名)を対象にレジスタンス(チューブ)運動と有酸素運動(散歩)を3ケ月間実施した。その結果、HOMA-Rには変化を認めなかったが、正常血糖クランプ法によるGIR(インスリン感受性)は有意に改善し、脂質代謝も改善した。(2)高齢糖尿病患者と他動的運動:高齢糖尿病患者(9名)に乗馬様他動的運動機器(ジョーバ【○!R】)を用いた身体トレーニングを3ケ月間実施した。ジョーバ運動は短期的に筋への糖取り込みを増大させるだけでなく、トレーニング実施により、GIRは有意に増大したが、中止によりトレーニング前値に回復した。(3)高齢糖尿病患者の認知機能とインスリン抵抗性:高齢糖尿病患者(13名)を対象に正常血糖クランプ法を実施するとともに、認知機能を評価した。MCR(インスリン感受性)とMMSE(認知機能)は正相関を示し、インスリン抵抗性が高齢糖尿病患者の認知機能に関与している可能性が示唆された。また、認知機能検査の一部の項目(WAIS-R)はジョーバトレーニングで改善傾向を示した。(4)水平揺動運動装置を用いた運動:健常者(7名)が上記機器を用いた運動を30分間実施したところ、GIRは有意に増大した。(5)脚部他動的運動機器(らくらくウォーク【○!R】)を用いた運動:高齢糖尿病患者(9名)が上記機器を用いた運動を30分間実施したところ、GIRは有意に増大し、大腿筋への糖取り込み増加が示唆された。 II.動物実験成績 モンゴル産植物はSTZ糖尿病ラットのインスリン抵抗性を有意に改善させた(無麻酔下正常血糖クランプ法)。 以上の研究成績は、高齢者の健康増進運動指導マニュアル作成の基礎資料となりうる。
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