研究課題/領域番号 |
16500406
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
関矢 寛史 広島大学, 総合科学部, 助教授 (40281159)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 心理的ストレス / プレッシャー / 運動スキル |
研究概要 |
プレッシャーが運動スキル遂行時の生理・心理面に及ぼす影響に比べて、行動面に及ぼす影響に関する研究は少ない。そこで本研究の実験1においては、肘の伸展・屈曲という単関節運動を課題として、プレッシャーが四肢内協応に及ぼす影響を検討した。被験者(19名)が習得80試行の後に10試行のテストを行なった。テストのパフォーマンスによって賞金もしくは電気刺激が与えられるという教示を行なったが、これは偽教示であり、実験終了後にディブリーフィングを行なった。プレッシャーの操作チェックとして用いた状態不安検査においては、プレッシャー教示後に得点が有意に増加した。また、パフォーマンスはテストにおいて有意に低下した。さらにキネマティクス分析の結果、パフォーマンスの低下がタイミングに関する変化ではなく、力量調節の指標として用いた角加速度の変化ならびに空間的調節の指標として用いた振幅の変化に起因することが明らかとなった。また、すべての被験者において、動作の振幅がプレッシャーによって減少することが明らかとなった。実験2においては、多関節運動におけるプレッシャーと運動協応の関係を調べることを目的とした。被験者(7名)に下手投げによるゴルフボールの的当て課題を学習させ、テスト場面においてプレッシャーを与えた。プリテスト10試行、習得120試行、ポストテスト10試行、テスト10試行を行なわせ、テストのパフォーマンスによって賞金もしくは電気刺激(偽教示)を与えることを教示した。状態不安得点はプレッシャー教示後に増加する傾向を示したが、脈拍数は有意な増加を示さなかった。リリースの瞬間の動作解析による投射角、投射速度、リリース位置の協応関係は、習得試行によって向上したが、テストにおいて有意な変化を示さなかった。多関節運動の協応性の変化については、より強度の高いプレッシャー状況における検討が今後の課題となる。
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