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肘関節屈曲運動における筋疲労に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16500407
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 スポーツ科学
研究機関広島大学

研究代表者

磨井 祥夫  広島大学, 総合科学部, 助教授 (10116543)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワード筋疲労 / 筋持久力 / 疲労性作業閾値 / 無酸素性作業容量 / 腕屈曲運動 / 運動継続時間 / 筋電図 / クリティカルパワー
研究概要

ヒトが一定負荷強度で運動するときの出力パワー(P)と疲労困憊に至るまでの継続時間(t)の関係は,(P-CP)t=AWCが成り立つことが報告されている。式中のCPは,疲労性作業閾値あるいはCritical Powerと言われ,長時間に渡って運動を継続することができる上限の運動強度と解釈されている。また,AWCは,無酸素的なエネルギーの体内貯蔵量に関連する量と解釈され,無酸素性作業容量(Anaerobic Work Capacity)と言われている。この2つの指標は,それぞれ有酸素性能力,無酸素性能力を表していると考えることができる。このP-t関係は,cycling運動やcranking運動で報告されているが,走,泳運動においてもパワーを速度に置き換えたv-t関係が成り立つことも報告されおり,個人の有酸素性・無酸素性能力を簡便に推定する方法として利用されている。本研究は,このP-t関係式が局所の動的筋作業においても成立するかどうか,さらに運動のテンポによる影響について検討した。
健康な成人男子を被検者とし,座位姿勢で肘関節を130°から80°まで屈曲させる運動を行った。用いた腕エルゴメータは屈曲時だけに負荷がかかり,伸展時には伸張性収縮が不要であった。負荷設定は,静的最大筋力の25,30,40,50%とし,それぞれの負荷強度で毎分60回のテンポで運動し疲労困憊になるまでの継続時間を測定した。P-t関係式は双曲線をなすので,測定値プロットが直線となるP-(1/t)に変形した。その結果,すべての被検者で高い直線性が得られ,肘関節屈曲運動においてもP-t関係式が成り立つことが示された。ただし,高強度負荷の場合は運動時間が極端に短くなり,そのプロットが直線から外れることがあった。また,運動テンポの影響を検討するために,毎分30回および90回のテンポで同様の実験を行った。その結果,運動テンポが速くなると,CPは増加し,AWCは減少した。テンポが速くなると全運動時間に占める屈曲時間の割合が大きくなり,筋血流の阻止の可能性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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