研究課題/領域番号 |
16500429
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
岡本 正志 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (80194398)
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研究分担者 |
高橋 隆幸 神戸学院大学, 薬学部, 講師 (40216726)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | コエンザイムQ / ユビキノン / 有酸素運動 / 酸素ラジカル / 還元型コエンザイムQ / ユビキノール / コエンザイムQ10 / ユビキノン-10 / 還元型コエンザイムQ10 / ユビキノール-10 / 活性酸素 / 疲労 / レドックスサイクル / コエンザイムQ_<10> / 抗酸化作用 / NADPH-コエンザイムQ還元酵素 / 筋疲労 |
研究概要 |
新しい酸素ラジカル排除システムとして、還元型コエンザイムQを生成・維持する酵素系NAD(P)H・コエンザイムQ還元酵素系の有用性について検討した。 高脂血症治療薬のスタチンのマウスへの投与は、生合成(内因性)由来のコエンザイムQの低下を引き起こし、鉄・アスコルビン酸で誘導される脂質過酸化反応を促進し、また、過酸化水素に対する細胞の抵抗性を低下させた。さらに、スタチンの投与は還元型コエンザイムQ値の低下とともに、肝細胞質のNAD(P)H・コエンザイムQ還元酵素活性の低下を引き起こした。一方、スタチンとコエンザイムQ10の併用投与は、酸化ストレスに対する抵抗性を正常値レベルにまで回復させた。これらの結果は、生体のコエンザイムQ10値が低下すると、酸化ストレスに対する抵抗性が低下すること、また、その低下のひとつの成因として還元型コエンザイムQ10の生成・維持機構、すなわちNAD(P)H・コエンザイムQ還元酵素活性の低下が考えられた。 一方、ラットの尾部に錘をつけて強制水泳の有酸素運動を負荷させると、コエンザイムQ10投与群ではコントロール群に比べて水泳時間の延長とともに、血清中の乳酸値やLDH遊離量は低値を示した。さらに、水泳にともなって総(酸化型+還元型)コエンザイムQ10に対する還元型の含量比は低下していた。また、肝細胞質中のNAD(P)H・コエンザイムQ還元酵素活性は、コエンザイムQ10投与群ではコントロール群に比べて有意に上昇していた。以上の結果は、強制水泳のような過度な有酸素運動負荷時には、酸化ストレスから生体を守るために還元型コエンザイムQ10が動員され、細胞障害の防御に寄与していること、並びにその防御にはNAD(P)H・コエンザイムQ還元酵素を中心とする一連のコエンザイムQレドックスサイクルが重要な働きをしていることを示唆した。
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