研究課題/領域番号 |
16500445
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
庄野 菜穂子 佐賀大学, 医学部, 非常勤講師 (60223674)
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研究分担者 |
野出 孝一 , 非常勤講師・教授 (80359950)
田中 宏暁 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (00078544)
清永 明 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (70177955)
進藤 宗洋 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (30078539)
田中 恵太郎 佐賀大学, 医学部, 教授 (50217022)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | マルチプルリスクファクター / 運動療法 / 乳酸闘値 / 運動処方 / メタボリックシンドローム / 食後糖脂質代謝 / Metabolic Sx / 継続支援 / 肥満 / Multiple risk factor / 乳酸閾値 / 変形性膝関節症 / 高感度CRP |
研究概要 |
1)食後糖脂質代謝と運動療法について 高感度CRPは、食前食後の遊離脂肪酸や食後のインスリンと独立した有意な関連を有し、肥満女性における潜在的ハイリスク者予測に役立つ可能性が示唆された。また乳酸閾値の軽強度運動療法による食後糖脂質代謝改善効果について、脂質エネルギー比率25%の低脂肪食負荷においても確認した。 2)至適運動強度の決定方法について 血中乳酸閾値(LT)に相当する自転車仕事率はリスクファクター合計数との関連が強く、生活習慣病の集積状態を反映した指標である可能性が示唆された。LTは運動負荷心電図ST下降より先行して発現する安全な運動強度であり、インスリン抵抗性がST下降の予測因子として有力であった。従来から運動中の目標心拍数は一般的に年齢によって決定されていたが、年齢以外にリスクの重複状況によって変更する必要があることを提唱した。また乳酸閾値強度の心拍数は運動療法によって改善して行くため、介入途中に処方修正が必要である。乳酸閾値強度に相当する自転車仕事率の予測回帰式を作成し、運動負荷試験のプロトコル決定や、負荷試験ができない環境での予測に有効であることを示した。ダブルプロダクトの変移点(DPBP)は非侵襲的かつ簡便に、LTと同様の至適運動強度決定に利用でき、リスクファクターの改善過程を的確に反映する指標としても有効であった。マルチプルリスクファクターとOA膝の合併患者の運動処方は、さらに運動強度を低めに設定する必要がある。 3)体力低下が動脈硬化進展に及ぼす機序、および改善過程について 冠危険因子重複群の単球・好中球数,高感度CRP値と運動耐容能との関係について横断的に検討し、運動耐容能の低下は,単球や好中球などの炎症マーカーの血管内皮下への侵入を介する動脈硬化進展に関与している可能性が示唆された。肥満者における運動療法による身体組成、体力、食前食後の糖脂質代謝改善過程として、体重変化に先行して、体力や血液に変化が生じ、総運動時間の影響が改善過程に強く反映していた。
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