研究課題/領域番号 |
16500463
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
木村 穣 関西医科大学, 医学部, 助教授 (60298859)
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研究分担者 |
拝殿 未央 関西医科大学, 医学部, 助手 (80351534)
居原田 善司 関西医科大学, 医学部, 助手 (00351502)
山本 哲史 関西医科大学, 医学部, 助手 (10298888)
小崎 篤志 関西医科大学, 医学部, 講師 (40330188)
岩坂 壽ニ (岩坂 壽二) 関西医科大学, 医学部, 教授 (00098120)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 超音波組織ドラプ / 運動療法 / 大動脈コンブライアンス / 超音波組織ドップラ / 大動脈コンプライアンス / 脈波伝搬速度 / 有酸素運動 |
研究概要 |
【背景】動脈脈派伝播速度(PWV)は動脈コンプライアンスを測定する1つの方法とされているが、血圧の影響を受け、また、末梢動脈のコンプライアンスも同時に評価するため、大動脈の局所コンプライアンスの評価は困難である。一方、我々の開発した組織ドップラによる動脈壁運動の加速度評価により、1回の心拍出による大動脈のウインドケッセル作用による壁の伸展、復元時の壁厚の加速度が詳細にかつ時間的に評価でき、この局所大動脈壁における大動脈壁伸展性が新たな大動脈のコンプライアンスの指標になると考えられた。 【目的】そこで本研究では、1運動療法による介入で大動脈コンプライアンスはどの程度変化するか、2薬剤による大動脈コンプライアンスの評価が可能かどうかにつき検討した。 【結果】体重は、59.9から59.0kgと有意に減少した。収縮期血圧は、134.1から129.2mmHgと減少傾向を認めた。PWVは、1562より1530cm/sと変化を認めなかった。Max-IMT、Mean-IMTも共に、有意な変化は認めなかった。一方SRは19より24と有意に増加し、局所大動脈壁コンプライアンスは改善する可能性が示唆された。薬物療法における効果判定においても、組織ドプラ法を用いた局所動脈壁弾性は、イコサペント酸エチル(EPA)により改善する可能性が考えられた。介入開始前と後で、内服薬の種類や、収縮期、拡張期血圧ともに有意な差は認めなかった。EPA血中濃度は、介入後で有意に上昇した。PWVはEPA投与により有意な変化は認めなかった。しかし、SRは有意に増加した。 【総括】、運動療法での検討と同様にPWVとstrain rateとで認められた差より、組織ドプラ法を用いた局所動脈壁弾性は、PWVで測定しえるよりも、より早期の段階で動脈硬化度の判定、改善の判定に有用である可能性が示唆された。
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